『俳句・短歌のコーナー（その４）』

『俳句・短歌のコーナー（その４）』

　投稿者は「投稿者の部屋」から投稿してくださいね。登校者は学校へ行ってください。投降者は捕虜になります。

今回は読者投稿が２つありますよー。

（作品１）　ゆく秋や栗ほど茶色(ブラウン)なものはなし　（関サバ）

　「ジャズ人名俳句」だそうです。

> クリフォード・ブラウン、略してクリブラ。なんか、ワコールの製品みたいですね。いちおう蕉風の精神（わび＋さび＝わさび）を表現したつもりなんですけど。

> この句の眼目は２句目にあるのですから、初句は、極端なことを言えば「あいうえお」でも「かくちかこ」でも別に構わないのですが、ここは

> 「声調を整える」という正露丸的美学で「ゆく秋や」に決めましたです。

(作品２)　夏めくや「リーも頑張ってネ」とダディ云ふ　（関サバ）

　「ジャズ人名俳句第２作」です。

> しかし、これほど短い詩形に３人もの人物を織り込むのは、超絶技巧以外の何物でもないですね→自画自賛。

「３人目」はリー・モーガンですね。ジャズ人名を詠みこみながら、なおかつ時事ネタを織り込むあたり、さすが爺ィの関サバさん。

　さて、以下は塩サバ１号の自作です。関サバさんの句風が超絶技巧に人間的な暖かさをプラスしたクリフォード・ブラウン派だとすれば、私の作風は心情をストレートに露呈する直情径行のジャッキー・マクリーン派と言えるのじゃないでしょうか→自画自賛。

（作品３）　テレビ局　発電機室を　訪ぬれば　なんやつまらん　普通のおっさんやん　（塩サバ１号）

　仕事でテレビ局へ発電機の修理に行ったのだが、担当者は普通のおっさんだった。つまらないことであるなあ。

（作品４）　文部省　核融合科学　研究所　担当助教授も　ただのおっさんやん　（塩サバ１号）

　そういえば文部省核融合科学研究所というところへも仕事に行ったが、そこの担当助教授も普通のおっさんだった。

（作品５）　塩サバと　思っていたのに　サワラかい　（塩サバ１号）

　塩サバだと思っていたのにサワラの塩焼きだった。ま、いっか。どっちもサバ科だし。

（作品６）　後ろ姿　はっとしたのに　おばさんかい　（塩サバ１号）

　悔しいような、損したような・・・

（作品７）　ＵＲＢＡＮが　ＵＲＡＢＯＮに見えた　午後７時　（塩サバ１号）

　いや、パチンコ屋の名前なんですが。

（作品８）　真夏日に　串カツやめて　冷や奴　（塩サバ１号）

　５月だというのに３０度を越えた。串カツ定食でも食べようかと思っていたのだが、思わず冷や奴定食にしてしまったことである。

（作品９）　中京の　馬群に沈む　キビダンゴ　（塩サバ１号）

　高松宮記念。走る前から馬群に沈むのを想定して詠んだんだけど、もし勝っちゃったらどうしよう？

　というわけで、今回は投稿もあったし。みなさん、この調子で頑張りましょう。

ＰＳ．　キビダンゴ、馬群に沈みました。