この週末、某・ロリ声まんが家のチャットに誘われました。何でも、ブルーノート東京でマッコイを聴いてきたのー。で、その話をちゃっとでしたいんだけど、さばさんも来てね。…とのことでありまして。いや、正直なところ、僕はチャットってあまり得意じゃないんですよねー。チェットというのもあまり得意ではなく、いつぞや書いたチェット・ベイカーのジャケ絵は、似てねーぞ。…と酷評された次第でありますが、チャットって何だか、往年のパソコン通信の香りがしませんか？こういっちゃ何ですが、パソ通には何だかアホの気配を感じてしまうわけでありまして、いいトシこいて、恥ずかしいハンドル名で互いに呼び合ったりして、恥を知れ！…と、さばぴょんとしては思うわけでありまして。…って、僕のＨＮも相当にアホみたいなんですが、あのマンポン技師のウメムラくん（仮名）にまで馬鹿にされましたからね。いや、“チューチューマウス”（←マウス操作を楽にしてくれる優れモノのアプリケーション）の解除キーを教えてくれというので、解除キーの送られてきたメールをプリントアウトして渡したんですが、そこに書かれていた“sabapyon@mb.infoweb.ne.jp”というメールアドレスを見られてしまいました。不覚でした。「“さばぴょん”って、“フカキョン”じゃあるまいし。。。」…と、思いきり馬鹿にされましたが、いや、それはちょっと違いますな。“さばぴょん”の起源は“フカキョンではなく、“松本典子”であります。スワローズの苫篠クンと結婚して、彼のこと何て呼んでるの？…と聞かれて、「とまぴょん♪」と答えたそうでありますが、それ以来、憧れの的だったんですよね、“〜ぴょん”っていう愛称。

　で、今ひとつ気乗りのしないチャットでありましたが、来てね♪…と言われた以上は参加しないわけにもいかず、でもチャットって今までやったことがないからルールがわからなくて、ちょっぴり不安でありました。あ、そういえば“すけべ系＠ライブで生チャット♪”というのはやってみたことがあるんですけどね。どういうものかというと、ライブ・カメラの前のオネーサンに向かって、「じゃ、今度はパンツ脱いでみようか？」などとキーボードで入力すると、オネーサンがパンツを脱いでくれるという、ま、そのようなシステムなんですけどね。ギャル１人に対して男のほうは数人…というのが通例でありまして、なかなか自分の思いどおりにならないのが難点でありました。いや、僕は根がシャイなので、「すいませんが、ぱんつを脱いでいただけませんでしょうか？」みたいな弱気な態度で臨んでいるのに、「じゃ、今度は四つん這いになれよ！」みたいに実にエラそうな態度で命令するヤツがいて、ギャルとしても思わず、押しの強いヤツのほうに靡いちゃうみたいなんですよね。どうもこりゃ、僕の性格には向かないな。…ということを察して、それ以来チャットからは遠ざかっていた次第でありますが、無論、今回誘われたのはそのような大変けしからんものではなくて、ニコニコ健全路線のものでございます。で、このチャットのシステムがちょっと変わっていて、居酒屋仕立てなんですよね。ほぉー、巷ではこんなものが流行っていたのかぁ。…と、ちょっと感心した次第でありますが、調べてみると “カラオケ居酒屋チャット　あび屋” というＣＧＩがあるんですな。で、約束の時間（午後１０時半頃開始らしい）より１時間ほど早く着いてしまったので、しばらく店の前で様子を伺っていたんですが、何せ初めての店なので様子がよくわからんわけでありまして。僕は根がシャイなので、こういう店に一人で入るのって苦手なんすよねー。なかなか踏ん切りがつかず、店の前をうろうろと５往復くらいすることになるのが常なんですが、で、あげくの果ては諦めてコンビニでトリの唐揚げとネギトロ巻きを買ったりとか。で、しばらく店の前を徘徊して判明したのは、どうやらあらかじめ自分のプロフィールを登録しておくシステムらしい。…ということでありまして、とりあえず入力だけは済ませておきました。名前は“さば”、趣味は“ジャズ鑑賞及びぱんつ”であります。ジャズねたの話相手として呼ばれている以上、この線は譲れません。で、一方のぱんつのほうは別に趣味でもなければ好きでも何でもないわけですが、ろり声まんが家のサイトではしばらく前にぱんつネタが話題になっていたので、ま、その流れということで。某・おっさん系の漫画で、ギャル２人を下から覗いているような構図があって（←いわゆる“スカート逆さ撮り状態”）、ぱんつがしゃべってるみたい。…と、ま、そのような話だったんですけどね。

　で、年齢とか住んでるところなんかは“素”のままでいきました。よく、こういうところに“１１２歳”とか“３ちゃい”とか書いて、住んでるところは“アンドロメダ星雲”みたいなヤツがいるんですが、こういうところでボケてもしょうがいないと思うんですよね。人並みのボケしか思いつかないところでは、敢えてボケない。…というのが僕のポリシーでありまして、ああ、利息がつかないこと？…って、それは“無利子（ムリシー）”ですね。…って、こういう人並み外れてつまらないボケは、別にいいんですけどね。で、開始時間まではまだ時間があったんですが、店の前をうろうろしているうちに、ついうっかり“入店”してしまいました。中ではアルバイト店員らしき亮子ちゃんが愛想よく出迎えてくれます。いいですねー。このコに命令すれば、ぱんつとか脱いでくれちゃうわけ？…って、そういうシステムの店ではないと思いますが、まだ他の人が誰も来ていなかったので、ちょっとびびりましたな。ま、時間がまだ早いので当然と言えば当然なんですが、僕は根が小心なので、こういう状態におかれると次々に不安が押し寄せるんですよね。日にちを間違えたか？…とか、場所を間違えたか？…とか、はたまた、はめられたか？…とか。こうなってくると、例えイランの最高指導者のハメネイ師に、「ぼく、君をハメネイよ。」…とか言われても駄目です。ぼく、イラン人、信用出来ないよ。…とか思ってしまいます。そういう民族差別的な発想はよくないとは思うんですが、何せ僕は今イジけているところなので、ここはひとつ大目に見て頂きたいと思います。そしてハメられた僕は半泣きになりながら、何も注文せずにその店を後にしたのでありました。

　で、集合時間の５分ほど前にもう一度こっそり店を覗いてみると、おおっ！ろり声嬢が来てるじゃありませんかぁ。やがて常連客もやってきて、客の総数は５人となりました。しかし何ですな。実際のオフ会でもそうなんですが、こういう場ではいったい何を話せばいいのか、皆目見当が付きませんな。“カリモクの家具と遣唐使について”…というネタでは到底盛り上がるとは思えないしぃ。こういう場合はとりあえず酒でも飲んで、鮭茶漬けでも食うしかないわけなんですが、哀しいかな、新参者の僕にはお金がないんですよね。もう、シンザン記念で大穴でも当てるしかない？…という感じなんですが、ちなみにこのバーチャル居酒屋、手持ちのお金でお酒やらおつまみやらを注文出来るシステムになっているんですよね。が、このチャットに初めて参加した僕は手持ちの資金がないわけです。じゃ、どうすればお金が手に入るのかというと、カツアゲとか、援交…といったイベントの設定はなくて、とりあえずチャットで何らかの発言をすれば、１００えん。…という、そういうシステムになっております。少しでもチャットを盛り上げようという意図が見える、なかなかよく考えられたシステムですな。で、とりあえず僕は様子を見ながら、「お金がありませーん。」と発言してみたんですが、これはまるっきり黙殺されました。・・・。気まずい空気が周囲に漂います。もしかして僕は、招かざる客だったのか？…と、次第にイジけモード突入の気配が濃厚になってきたんですが、とりあえず今の発言で１００えんの利益は確保されたわけです。その後しばらく、相手にされないなりにぼちぼち発言を積み重ねていったんですが、いやあ、チャットというのはタイミングが難しいですなぁ。入力しているうちに、その間に他人の発言が入ったりすると、話がかみ合わないこと、この上なし。果たしてこの先、いったいどうなることやら。…と、不安ばかりが募る阪神ファンのさば、３５歳。しっかし阪神、今日（７月１２日）も勝ちましたなー。巨人相手に連夜の１４得点っすかぁ。しもやん（３４歳）も頑張ったし、昨日のチャットで黙殺されたことなんか、もうどっだっていいやぁ。

　ま、やってるうちにそれなりのコツはつかんだんですけどね。ポイントはひとつ、ただひたすら“リロード”すること。それだけ。ま、１秒間に２．５回くらいのペースで“リロード・ボタン”を連射してみたところで、さほど事態が進展しているわけではないんですが、気分はすっかりハイパー・オリンピック。で、発言内容を書き終えてもすぐに“発言ボタン”をクリックしたりせず、ここで“最終リロード”するのが大切です。途中に他人の発言が入って、タイミングを逸したな。…と思ったら、予定の発言はきっぱりと捨て去りましょう。で、この居酒屋チャットには、いろいろな機能があるんですよね。お金を払って注文した品は、自分で飲み食いするだけではなく、特定の相手や参加者みんなに“おごる”ことも出来ます。ちょっと会話の間がもたなくなったな。…と思ったら、とりあえずおごる。僕も、話題をジャズよりに振って貰ったのが幸いして、わりと発言を重ねることが出来、みんなにたこわさびをおごるくらいの金銭的余裕は生まれました。ゼロからの出発でも、懸念したほどゼニで困るということはありませんでした。が、話題がジャズよりになったのが災いして、約１名は寝てしまいました。しばらくＲＯＭ状態が続くと、画面上のキャラが寝ちゃうんですよね。で、話題がジャズよりになったのが災いして、他の約１名は店の亮子ちゃんにしつこく、「何かネタはない？」と責め寄っております。“話のネタ機能 - 話すネタがない時に、看板娘がネタを振ってくれます。”…というヤツですな。が、他の客はジャズねたでそれなりに盛り上がっていると判断したのか、約１名の客は亮子ちゃんに「またあとでね。」と、軽くあしらわれておりました。若いのに空気を読むのに長けた、なかなかよくデケたギャルでありますなぁ。

　が、ネタが漫画絡みになってくると、僕はさっぱりですね。僕のもっとも不得手としているジャンルですからなぁ。が、一度も寝ることなく最後まで食い下がることが出来て、無口な僕にしては健闘したほうだと思いますね。いや、はしゃぎ過ぎとか言われて、他の客には迷惑がられていたらけかも知れまへんけろ。…って、何だかロレツが回らなくらってまいりましたが、いや、ちゃんと打ってるハズらのに、おひゃひいなぁ。…とは思っていたんですが、酒に酔っ払ってくると呂律が回らなくなる“酔っぱらい機能”まであったんですな。…とまあ、最初は８割がたバカにしていた僕でありますが、チャット、ちょっとイイかも？…と思ってしまうほど、ハマってしまいましたなぁ。ただ、心残りがひとつだけあるんですけどね。居酒屋にやってくるキャラは自分で選ぶことが出来るんですが、途中である参加者がキャラを変えたんですよね。で、「はやがわりなのさ。」という発言に対し、もう、これ以上は考えられないような絶妙のタイミングで「変声期？」とボケてみたんですが、この発言は完膚なまでに黙殺されました。ああん、「それは“声変わり”やがな。」というツッコミを期待してたのにぃ。。。

　ということで、おしまい。