『塩サバ１号のハワイ日記（その１）』

『塩サバ１号のハワイ日記（その１）』

　お正月と言えば芸能人はハワイですね。そんなわけで行ってきました、ハワイ。４年ほど前に社員旅行で。いや、お正月は特に関係ないです。そんなわけで当時の記録をもとに「ハワイ日記」を連載したいと思います。更新はテキトーに行ないますので、チェックをお忘れなく。では４年ほど前にワープ！

　ハワイである。キャバレー「桑名ハワイ」でなくて。まだあるのか？桑名ハワイ。素晴らしくオシャレなネーミングですよね、桑名ハワイ。中学生の頃、みんなの憧れの的でした。そんなわけでハワイ。今年の社員旅行がハワイだと知って、私は耳を疑いました。うちの会社は全社員５０名ほどのパッとしない中小企業で、今まで社員旅行といえば地味な会社らしく京都や琵琶湖などを地味にまわっておりました。それがいきなりハワイ。もしかして鳥取の羽合温泉ちゃうか？と思いました。常磐ハワイアンセンターとか。尾鷲市水道課のおっちゃんに「今年の社員旅行はハワイやねん。」と言ったら、「カワイ？和歌山にあるあのカワイかぁ？」と言われました。和歌山にそういうところがあるらしい。しかし社員旅行の行き先は逃げも隠れもしない、正真正銘のあのハワイでした。常夏の島ハワイ。ハワイの飲み物グアバの売っているハワイ。余談ですが、ハワイは１年に何センチか知らんが、日本に近づいているそうですね。何万年かすると日本のすぐ近くまで来て、いつでもハワイに行けるようになって嬉しいな、という話。しかしこれ、よく考えると日本の近くに来たハワイはもはや常夏でもなんでもないわけで、ワイキキで泳いでいても三河湾だったりするわけで。あんまり嬉しい話でもないです。

それはそうとハワイ。今年は会社の創立４５周年ということで、どどーんとリッチにハワイ！ということになったようです。それにしても半端やねえ、４５周年。文句をいう筋合いはないが。

　そんなわけで、生まれてはじめての海外旅行にそなえ、パスポートもとりました。ドルにも両替しました。さあ、いよいよです。まだ１６だから。（←それは伊代。）夕方５時、名古屋空港集合。その前にですね、「ＪＴＢトラベランド」というところへ行って、ハワイのお土産を注文しておきました。だってハワイで買うの、めんどくさいんだもん。荷物重いんだもん。どうせマカダミアナッツなんだもん。さて名古屋空港。うちの会社は名古屋が本社で、あと大阪と岐阜と津に営業所があります。当時、私は津におりました。ようこそ三重へ、津っ津津っ津、という歌で有名な津。名前が短いこと以外にとりえのない津。いつもは津営業所だけで社員旅行に行くんですが、今回は４５周年記念ということで、全社をあげて行くことになりました。家族同伴なので総勢１００名程。これを２班に分けて１日差で出発です。私はおいしいものは最後までとっておく主義です。並寿司の場合、カッパから入ってマグロでしめるタイプです。カッパ、たまご、イカ、中略、エビ、鉄火、マグロというパターンが多いです。寿司はコハダからなんて言いますが、今だに見たこともないぞ、コハダ。桑名寿司にはないです。平和寿司にも。アトムボーイでは回転してるのでしょうか、コハダ。そんなわけで私は第２班、後発組を選びました。私はですね、サマージャケットなどを粋に着こなし、アタッシュケースみたいなものと洗濯物を入れる袋のようなものをぶら下げて颯爽と名古屋空港のロビーに到着しました。飛行機に乗るのはこれが３回目。なぜか２年続けて高知大学を受験して２回とも落ちた時に大阪から高知まで乗りました。この時の話はいずれ「小説延髄」に書く予定です。よって名古屋空港ははじめて。いや、そういえば専門学校の頃、なぜが社会見学みたいなので来たことがあったなあ。そんなこんなで１時間ほどして、手荷物預けの手続きとなった。機内に持ち込める手荷物は１個だけというので、洗濯物を入れる袋のようなものを預けようとしたら、係のおじさんに「それは中に持っていって下さい！」と言われた。洗濯物を入れる袋のようなものだったので、明らかに馬鹿にされたのだ。そんな洗濯物を入れる袋のようなものは荷物として認められっかよー。と、このおじさんは言っているのだ。くやしい。グレてやる！と私は思った。グレて袋の中に洗濯物を入れてやんだかんな！まいったか、おじさん。（続く）

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