『塩サバ１号のハワイ日記（その７）』
　（前回までのあらすじ）オプションで参加した「トロピカル・マリン・スポーツ 」は恐るべき寄せ集めの集団であった。
　　ではここでツアー参加メンバーの推定年齢、特徴、ワンポイントアドバイスな どを整理してみましょうか。
　グループＡの１（２０歳−女）：顔はかわいいが性格きつそうで愛想皆無。もっ と愛想よくしましょう。
　グループＡの２（１９歳−女）：愛想はあるが唇が信じられんようなピンク色。 もっと普通の色の口紅をつけましょう。
　グループＢの１（２３歳−女）：顔は普通で愛想もない。よってほとんど記憶に ない。もうちょっと特徴を出しましょう。
　グループＢの２（２２歳−女）：同上。類は友を呼ぶ、ってところか。
　グループＣの１（２６歳−男）：男についてあれこれ言うことなど何もない。
　グループＣの２（２５歳−男）：同上。Ｃ１とは北海道の郵便局の同僚らしい。
　グループＤの１（２６歳−女）：底抜けに明るくて愛想の固まり。こういう人が いてくれると助かるなあ。
　グループＤの２（２９歳−男）：Ｄ１のご主人。無口だが性格はよさそう。
　単独参加Ｅの１（？？歳−女）：年齢不詳。２０代後半から３０代前半だと思う が。愛想は普通だが、あまりしゃべらず。
　単独参加Ｆの１（２５歳−男）：性格は極めてクールで愛想なし。でもメールと なると人格が豹変して、「おやしゅみなちゃい。」とか気持ち悪い文体を駆使するよう になる。
　全体的に２０代前半で愛想のない人の多いグループであると言えよう。この集団 の今後の盛り上がり具合がちょっぴり心配。私達の船の他にもう１隻、少し大きめの船 が泊まっていて、そっちには高校生が５０人程乗っているということであった。トイレ とか食事はそっちの船を利用するように、ということである。高校生が５０人！ドキド キわくわくしながらその船に乗り移ると、なんと全員が男であった。若いピチピチのオ トコが５０人！キャー、どうしましょ♪「スパルタの海ぃ！」とか叫びながら全員海に 突き落としたろかい。
　私はこのオプショナル・ツアーを「なんでも勝手にやりたい放題」だと、かよう に理解していたのだが、どうも様子が違う。まずは参加者全員でスキューバダイビング をやれ、というお達しであった。え、そんなん嫌やん。スキューバダイビングというと アレやろ。重いバーベルとか持ちあげるヤツやろ。それはウェートリフティング。最後 の「ング」だけやん、合っとるの。あ、それで思いついた。新しいスポーツ「ウェート ダイビング」。足に１０キロくらいの重りをつけて崖から飛び降りるの。で、何キロの 重りまでイケるか競うの。あ、１２．７キロの重りを装着した山田選手、無事に浮かび あがってきました。続いて中村選手、いきなり３４．２キロに挑戦です。さあ飛び込み ました。あっ、沈みました。失敗です。で、５人くらい溺死者が出たところでふと気が つきますね。
　「あかんやん。危険過ぎるやん！」
　で、競技は急遽中止に。もっと早く気付けって。死んじゃった人は浮かばれませ んよね。なんせ足に重りを付けているもんだから、浮かぶにも浮かばれないと…。
　さてスキューバダイビング。足ヒレをつけろ、と言う。次いでウエットスーツを 着ろ、とも言う。上半身だけの、もしコレ着たらむっちゃカッコ悪いやろなあ、という 感じのウエットスーツである。上はウエットで下はパンツ（海パンだけど）。これは逮 捕当時の川俣の軍ちゃんを彷彿させるものがある。あ、でも試しに絵にかいてみたら、 そんなに問題ないなァ。案外カッコいいかも知れん。海の真ん中に小さなボートがとま っていて、そこまで泳いでいけと言う。船からどぼんと飛び込むと足がつかなくて一瞬 あせったが、ボートのところまでいくと急に浅くなった。ボンベを背負ってアクアラン グを装着する。マウスピースをくわえて息をしてみろというのでそうしてみたが、どう にも息が苦しい。初めてなのでよくわからんのだが、こんなもんなのだろうか。大丈夫 だろうか？と思っていたらガイドの兄ちゃんが近寄ってきてボンベのバルブを開けてく れた。よかった、潜る前に気が付いて。みんなで輪になって足がつくところで練習。
　「モットフカイトコロ、潜レルネー。」
　どうもこの外人のカタカナしゃべり、読みにくいと評判なんだけど、外人だから しかたないのねー。
　「ソコ行ケバ、魚ニ餌付ケ、デキルネー。」
　外人に「餌付け」なんていう難しい漢字がしゃべれるのか、という疑問もあるだ ろうが、漢字で書かないとなんのことかわからないのねー。
　「デモ、ソコ行クニハ、アト５０どるイルネー。」
　なぜ「どる」だけ平仮名なんだ、と思った人もいるだろうが、いちいちうるさい なー。黙って読んでいなさいね。
　それにしても５０ドル！当時は１ドルちょうど１００円くらいだったので約５０ ００円。ちょっと３０分ほど海に潜るだけで「すがきや」のラーメン１９杯分くらいの 金をとられるのだ。ほとんどぼったくりバーみたいな話ではないか。
　グループＡの１（顔はかわいいが性格きつそうで愛想皆無）はスキューバの免許 持ってるとかで、当然のように参加。他の女の子達も同調して全員参加。結局、金と根 性とやる気のない男ども４人は不参加で、蔑みの目で見られながらシュノーケルで付近 をうろつくことになるのだった。
　さて、いよいよ次回はハワイでウインドした話です。（←これ毎回言ってないか ？）いや、今度こそ本当に。では再来週をお楽しみに。

| Previus | Up | Next
GigaHit