『塩サバ１号のハワイ日記（その９）』
（前回までのあらすじ）ハワイでの紐付きウインドは実力が認められて紐なしにな ったが、さしたる盛り上がりもないまま終焉を向かえた。
　さて、ウインドも終わったし。後はほとんど書くことがないなぁ。よって今回の ハワイ日記、思いきり期待薄です。プレイ・ステーションのページは人気薄だし。うす うすとは気がついてたんだけど、「塩サバ」ってくだらねーからなぁ。
　さて、ウインドが終わったら今度は「カヌーに乗れ」という通達が。カヤックと いうのに乗せられます。
「ご飯とかウドンに入れるぅ？」
「それは“かやく”。」
ということで、シーカヤックというのに乗せられました。カヌーというと激流を下 りながら、
「ふぁいとぉ！」
「いっぱーつ！」
「元気がいいのは？」
「かっぱーつ！」
みたいな印象があったんですが、６〜７人乗れる結構でかいモノでした。それにコ ーチ１名＆５人組で乗り込みます。５人組の内訳をおさらいすると、
性格アカルイ子、性格無口男、北海道郵便局員太郎＆次郎、プラス我らが「マック ・塩サバ」。
いや、サバは英語で「mackerel」というらしいから。でも、それやったら「サバ・ 塩サバ」やん。それを言うなら「塩マック」やん。葬式から帰ったら？それは「塩をま く」。
　というわけで、しゅっぱーつ。カヌーには片側だけフロートがついていて、絶対 に転覆する心配はない。１人１本ずつオールというのかパドルというのか櫂というのか 、ようするに「５０円とか１００円のカップのアイスクリームを買った時についてくる 、スーパーだと“買った物を袋詰めするコーナー”に投げやりな感じで置いてあること の多い木製の匙を巨大化したモノ」みたいなのを持って漕ぐことになる。前から順に１ 、３、５番目の人が「５０円とか１００円のカップのアイスクリームを買った時につい てくる、スーパーだと“買った物を袋詰めするコーナー”に投げやりな感じで置いてあ ることの多い木製の匙を巨大化したモノ」みたいなの（←長いわい！）を舟の右側に出 して漕ぎ、２、４、６番目の人は舟の左側に出して漕ぐ、という形です（図参照）。
「いち、にー、さん、しー、ごー、ろく、しち、はち、きゅー、じゅー。」
と、全員で掛け声をかける。性格アカルイ子は、その性格の明るさを遺憾なく発揮 し、タコはあるの？それは「イカなく」。イカなくちゃ、君のウチにイカなくちゃ。と 井上陽水も歌っていたし。君のウチに遊びに行って寿司を御馳走になったんですが、イ カがなかったと。で、イカ好きの陽水は不満だったと。そういう情景を詠んだ歌ですね 、「傘がない」。で、性格アカルイ子は、その性格の明るさを遺憾なく発揮して実に楽 しそうに掛け声をかけておりました。いいなぁ、ストレス全然なさそうな天然脳天気オ ンナ。思わずつられて「無口な愛想なしカルテット」も元気に掛け声をかけてしまうの でした。
　カヌーが終わると続いて「水中バレー大会」。演じますは「白鳥の湖」。胃が拡 がる病気が悪化して吐血してあたり一面、みたいなぁ？それは「胃拡張で血の海」。救 急車呼べよ。って、そのバレーじゃないですね。ビーチボールじゃなくって本物のボー ルを使う本格派バレーボール。しかも腰まで水の中。８割はサービスエース、残りの２ 割はレシーブエースで勝負が決まるという、「息詰まるラリーの応酬ってなあに？」み たいな試合展開になりました。途中で性格アカルイ子が指輪を落とし、本人は
「別にいいわぁ。」
と言ってましたが、「緊急・宝さがし大会」に。小学生の頃、プールの授業でよく やりましたねぇ。先生がプールに「お宝」を豆乳士、どんな資格や、投入し、コドモを 水に潜らせて「拾ってこい！」みたいな。水泳嫌いなコドモでも、物欲にかられて思わ ずプールに飛び込む、みたいな。うちの学校の先生はケチだったので「碁石」しか撒か なかったけど。そんなでかいモン、あたったら死ぬやん。バチも当たるしぃ。って、そ れは「墓石」。無事、北海道郵便局員太郎、いや次郎だったかな、ま、どっちでもいい や、が発見して、めでたしめでたしでした。
　以上で「トロピカル・マリン・スポーツ」の全日程は終了。トロピカルだったか ？と問われれば若干の疑問が生じないわけではないが、マリン・スポーツだったか？と 問われれば、まあ確かにマリン・スポーツだったなぁ、という感じのツアーでありまし た。北海道郵便局員太郎、次郎と
「明日の朝７時、ワイキキで会おう！」
と再会を約束して別れる。男同士、ンな約束して何が嬉しいと自分でも思ったが、 だって性格アカルイ子は禁断の人妻なんだもん。残り４人のうち、１人は愛想なしで、 ２人は特徴なしなんだもん。あ、あと１人いた。年齢不詳、単独参加の謎多きオンナ。 たまたま同じホテルに泊まっているらしく、エレベータで一緒になった。お疲れさまで したぁ、などと有意義な会話を交わしてから、
「あした、なんか予定ありますぅ？」
と聞いてみた。
「うんにゃ。」
「じゃ、一緒に泳ぎませんかぁ？」
ンモウ、おじさんったら強引なんだからぁ。
「え、何時に？」
満更でもなさそうな返事。煙草の吸い殻入れぇ？それは灰皿。
「７時。」
「７時はちょっとねぇ。」
それはそうだ。朝の７時なんて、年寄りかラジオ体操帰りのコドモしか歩いてねー もんな、フツー。
「でも、前の海を探してみれば、会えるかもしれませんね。」
そう言ってオンナは去っていきました。
　さて、この２人の運命やいかに。次回に続くぅ。ついでにピストルをぶっぱなし た話などを。あれ？前回もそんなこと言ってなかった？なんて細かいコトを気にしては いけません。人間、おおらかなココロで生きようよ！というわけで、また再来週。では 。

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