「志摩子の秋（その２）」
- 「こんにちは。志摩子でぇす。」
- 「大阪の彰子ですぅ。」
- 「女子高生ひなのでぇーす♪」
- 「今回のこのコーナーは“第２回・俳句王”の発表で〜す。」
- 「“新宿ＶＩＢＹ ＮＩＧＨＴ〜下仁田な夜をあなたに”で発表されたジャズ人名
俳句の投票結果の発表ですね。」
- 「はい。詠み人はさばっち、昆布っち、鰈っちの３人。」
- 「読者の皆様に優秀作３句と不作１句を選んでいただきましたぁ。」
- 「投票総数は詠み人を含む６名でぇす！」
- 「優秀作はプラス３点、不作はマイナス１点として・・・」
- 「私達３人も独断で点数をつけさせてもらいますね。」
- 「では最初にコゾクラ１号さんの投票からでぇす。」
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- > 私の独断＆偏見の下における優秀作３首
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- ◎ 覗き見る脱衣所 あ〜ん、ブラ 禁断の園 （ジョアン・ブラッキーン：
昆布作）
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- > 中学校（ガラの悪い成徳）の時、女子と男子の更衣室が隣同士（もちろん壁ひと
つ）でありました。もちろんご多分に洩れず、誰が作ったか覗き穴が。
- > 一年生の時、同じ時間に体育があるのはもう大人を感じさせる上級生（３年）。
しかし私は、まじめで室長もはっていた私は、できませんでした。
- > その悔しさが今甦る秀作です！！！
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- 「昆布青年のすけべさが如実に現れた俳句ですねぇ。」
- 「コゾクラさんのコメントにも中年のいやらしさが滲みでてるのぉ。」
- 「コゾクラさん、絶対にのぞいてたと思わへん？」
- 「思う思う！それも自分一人の時、影でこっそりと・・・」
- 「そうそう！絶対そういうタイプやね！」
- 「もう大人を感じさせる上級生ってところが・・・」
- 「のぞいてなけりゃ、わからへん！」
- 「ひなの、この俳句の“あ〜ん”が好きなのぉ♪」
- 「のぞいてるほうが“あ〜ん”じゃないっちゅうの！」
- 「でもジョアン・ブラッキーンの名前をうまく詠みこんでありますよね。」
- 「“禁断の園”というあたりに青春の爽やかさも感じられますよねっ。」
- 「優秀なのぉ。」
- 「ということで、私達３人の採点は“＋３点”といたしま〜す。」
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- ◎ 謎の古城 ジャングルの中 聳え立つ （ジョージ・ヤング：昆布作）
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- > こういうＳＦモノ、基本的に好きです。スケールがあってよろしい。しかもジョ
ージ・ヤングをうまく織込んでいます。
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- ◎ １０連覇 トメ背に負った 金メダル （パット・メセニー：鰈作）
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- > 外資系に勤めながらも、忘れはしない大和魂！！！ガンバレ、ニッポン。日の出
処る島よ。いまこそ心をひとつにしてこの国を建て直そう！！
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- 「この２つ、優秀作に選ばれたのがちょっと意外な感じがせーへん？」
- 「ちょっと地味な感じですよねぇ。」
- 「確かに人名はうまく詠み込んであるんだけど・・・」
- 「なんか、ちょっとインパクトが弱いっていうかぁ。」
- 「じゃ、２つとも私達の採点は±０ということで。」
- 「では続いて不作のほう。」
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- × 「今日のランジェリー、あれ？」「んもーエッチぃ」 （ジェリ・アレン：
昆布作）
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- > こういう軟弱でくだらない句を詠んでいる若者がいるとはおじさんはなげかわし
い！！エッ、「更衣室」はどうなんだって？
- > それはおじさんの若き日の思い出の琴線にふれたから許します。とにかく不作。
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- 「酷評されてますよぉ。」
- 「ひなのちゃん、この俳句のコメント知ってるぅ？」
- 「えーっ、知らなーい。」
- 「ひなのちゃんっていうんだ、パンツの色は何色かなー？」
- 「えーっ、私がモデルなのぉ？」
- 「これってさぁ、“今日のランジェリー、あれ？”の“あれ”ってなんなん？みた
いな。」
- 「昆布くんがひなのちゃんにプレゼントしたセクシー・ランジェリーじゃないのぉ
？」
- 「私そんなのもらってないよー！」
- 「そうそう。ホワイトデーのプレゼントやね、こりゃ。」
- 「ひなの知らないってばぁ！」
- 「しかも“あれ”だけで“エッチ”だってすぐわかるってことは・・・」
- 「ひなのちゃんと昆布くんはただならぬ関係！」
- 「ひゅーひゅー！」
- 「んもー、知らないっ！」
- 「でもちょっと惜しいのが最後のところ。」
- 「んもぉ、エッチぃ♪なら完璧やったのにね。」
- 「ということで、コゾクラさんのマイナス１点を帳消しにする“＋２点”を進呈し
まぁす！」
- 「コゾクラさん、投票ありがとうございました！」
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- 「続いて太刀魚１号さんの投票でぇす優秀作を４つ選んでくださいましたぁ。」
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- > 単なる好み、アンド実体験に近い作品(家にはいった空き巣は、フルーツインゼ
リーやタッパーを盗んでいきました)に投票致しました。
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- ◎ ラッキーデイ ブリーフ真ん中 清潔に （デイブ・リーブマン：鰈作）
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- ◎ さらす恥部 凍るマントで はよ隠せ！ （スティーヴ・コールマン：鰈作
）
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- ◎ 空き巣じゃ！ 冷凍うどん 盗まれた （キース・ジャレット：さば作）
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- ◎ 老父サドで 老母、無事Ｍっす 夫婦円満 （ボブ・ジェームス：さば作）
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- 「太刀魚さんの好みっていったい・・・」
- 「ブリーフあんど恥部あんどサド！」
- 「とってもビジンなのにねぇ・・・」
- 「私と同じ大阪やから贔屓にしたいんやけど、この趣味は・・・」
- 「でも、フルーツインゼリーやタッパーを盗んでいった空き巣というのも・・・」
- 「なんか、憎めへんね。」
- 「サザエさんに出てきそう〜。」
- 「おなかすいてたんでしょうねぇ。」
- 「盗んだお金で食べ物を買うほど心に余裕がなかったんかなぁ。」
- 「冷凍うどんがあったら食べてますね、こりゃ。」
- 「そうそう。凍ったままカジったりして。」
- 「歯にしみるやん！なんて文句言ったりして。」
- 「ま、俳句自体は可もなし不可もなしの±０といったところでしょう。」
-
- 「“ブリーフ真ん中”の句はどうですかぁ？」
- 「なんかモロ、黄ばんだパンツというのが目に浮かぶぅ！」
- 「パンツは清潔に！って、言ってることは正しいんやけどねー。」
- 「太刀魚さんは清潔好きっ！」
- 「もしくはブリーフ好きのオンナ・・・」
- 「そのどっちかで全然イメージちゃうよね！」
- 「だいたいラッキーデイと清潔なパンツの間にどういう関係があるんだか・・・」
- 「ひなの思うんだけどぉ、おまじないみたいなものじゃないかなぁ？」
- 「今日のカレの“らっきーあいてむ”は真ん中が清潔なブリーフ！」
- 「ねえタクヤぁ、今日はブリーフにしなよぉ。」
- 「え？俺、スキャンティ派なんだけどなぁ・・・」
- 「そんなオトコとは別れなさいよ！」
- 「ただジャズ人名俳句としては、ちょっとカタカナに頼りすぎですよねっ。」
- 「ま、考えようによっちゃ、爽やかな俳句だから“＋１点”としておきましょう。
」
-
- 「続いて“さらす恥部”・・・」
- 「ちょっと女の子は恥ずかしくって口にできない・・・」
- 「えっ、そぉ？恥部恥部恥部恥部恥部・・・」
- 「現役女子高生が連発しないでよぉ！」
- 「おこめおこめおこめおこめおこめ・・・」
- 「それ、ホンマやばいってぇ！」
- 「ま、はよ隠せ！っていうんだから、言ってることは正しいんやけどねー。」
- 「ひなの“凍傷になります。”というコメントがらぶらぶぅ♪」
- 「なんか厳寒時の露出狂の悲哀みたいなものを感じへん？」
- 「愛が感じられますよねっ！」
- 「社会性もあるよね。」
- 「ということで、私達も“＋３点”をつけておきまぁす！」
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- 「最後のサド・マゾ老夫婦の句は？」
- 「深いよねー。」
- 「“老母、無事Ｍっす”の“無事”がいいですよねっ！」
- 「そうそう。お母さんがマゾでホンマによかったなあって。」
- 「夫婦円満だなーって。」
- 「でもさぁ、８０くらいのお爺さんがお婆さんをムチでぴしっ！あ〜ん、もっとぉ
♪なんて場面を想像すると・・・」
- 「あ〜ん、想像したくなぁい！」
- 「なんか人間の醜い部分をさらけ出してしまったような・・・」
- 「爽やかさに欠けるから、マイナス１点！」
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- 「続いて不作ですね。」
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- > なんとなく。と申しますか、どの句も非常に楽しく読ませて頂いたので、どれか
一つ頂けない句を選べと言われましても難しい注文でして。。。
- > だから、な〜んとなく選んだ４０番でございます。
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- × 麻雀屋 婆ぁ黒帯で 柔道強い （ジョン・アバークロンビー：さば作）
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- 「確かになんとなくねぇ。」
- 「特に悪くもないんだけど、無理があるっていうかぁ・・・」
- 「でも特に減点することもないので、±０ということで。」
- 「はい太刀魚さん、ありがとうございましたぁ！」
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- 「続いてオフ会にも参加してくださったサミーさんの選んだ優秀作。」
- 「かわいい顔して下仁田俳句に大ウケだったという噂ですよぉ。」
- 「あとからパソで見るのと、実際にその場に居合わせたのとでは、まわりの雰囲気
が違いますからねぇ。」
- 「そうそう！みんな酔っ払っているから技巧をこらした作品より、すんごいつまら
ないのがウケる！」
- 「サミーさんは後から考えてくれたのと、その場でウケたのと、３句ずつ優秀句を
選んでくださいましたぁ。」
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- ◎ クリスマス 男女暗部ら 起引せり （ジョアン・ブラッキーン：鰈作）
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- ◎ 日々老いて 重ねる齢 無休はつらい （ヨアヒム・キューン：昆布作）
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- ◎ 蘇我蝦夷 入鹿、見ろ見ろ 大化の改新 （ミシェル・カミロ：さば作）
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- 「なんか、ヒジョーに気ぃつかった選択やよね。」
- 「そうそう。サミーさんは詠んだ人を知ってるから、ちゃんと全員のを１句ずつ選
んで・・・」
- 「それも、ちょっとばかりマシそうなのをね。」
- 「クリスマスの句は鰈さんが１番の自信作だって言ってたから、わざわざ選んでく
ださったのね。」
- 「で、最下位なんて決められっこないです、だって。やさしー♪」
- 「もうおじさん、メロメロ♪」
- 「でもこれ、サミーさんの本音じゃないわよぉ。会場でいちばんウケてたのがこの
３句だって。」
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- ◎ 室内に 飽きたらやろう 放置プレイ （ポール・ブレイ：鰈作）
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- ◎ あぁ〜んダメぇ 今九時よ〜ん そんなことぉ （マーク・ジョンソン：昆
布作）
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- ◎ 「はやいのね」 恥じる早漏 不甲斐なし （ルー・ソロフ：昆布作）
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- 「なんて句を選ぶのよぉ！」
- 「“はやいのね”はちょっとねぇ・・・」
- 「愛が感じられないわっ！」
- 「不甲斐なしっ！ってカレのほうは恥じているのにオンナのほうが“はやいのね”
じゃねぇ。」
- 「そういうコトバがよけいにオトコを、えーと、そのぉ・・・」
- 「なによぉ、おねえさん？」
- 「つまりその、タッド・ダメロンに・・・」
- 「勃起時不能論！」
- 「だからひなのちゃん、現役女子高生がそんなこと・・・」
- 「ということで、サミーさんの＋３点を帳消しにするマイナス３点に決定！」
- 「賛成！」
- 「あとの２つがオフ会の会場では一番ウケてたみたいやねー。」
- 「そうそう！サミーさんも、きんやさんも大ウケ状態！」
- 「昆布くんが選んだ優秀句にも選ばれてますぅ。」
-
- ◎ 老父サドで 老母、無事Ｍっす 夫婦円満 （ボブ・ジェームス：さば作）
-
- ◎ 室内に 飽きたらやろう 放置プレイ （ポール・ブレイ：鰈作）
-
- ◎ あぁ〜んダメぇ 今九時よ〜ん そんなことぉ （マーク・ジョンソン：昆
布作）
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- 「“あぁ〜んダメぇ”の句は都々逸の・・・」
- 「お題は“やまがた”の・・・」
- 「やーん、やめてよ、まだ日が高い。がばっと襲うは ターバンか！」
- 「そうそう！それと関サバ師匠のモーズ・アリソンの・・・」
- 「眼前に、陰毛図あり、そんなことぉ！」
- 「そうそう！その２つをミックスして、なおかつマーク・ジョンソンを巧みに詠み込んだという超絶技巧！」
- 「塩通ならではの下仁田！」
- 「でも昆布くんってばぁ、まだ日が高いどころか、朝の９時からなんてぇ・・・」
- 「そのお相手はひなのちゃんとちゃうの？」
- 「あ〜ん、そんなことぉ♪」
-
- 「で、“放置プレイ”のほうは・・・」
- 「なんだかわからないけど会場ではウケてたらしいですね！」
- 「だいたい何なのよぉ、放置プレイ！」
- 「なんだかよくわからんけど、とにかく“室内に飽きたらやる”ものだと・・・」
- 「ひなのちゃん、やったことあるぅ？」
- 「ないですよぉ！」
- 「鰈さん、これを職場で作ったらしいですねっ。」
- 「東○大学物性研究所先端分光部門渡部研究室でレーザーの研究をしながら、頭の
中は・・・」
- 「放置プレイでいっぱい！」
- 「でもこんな俳句、野放しにしていいんですかぁ？」
- 「ま、放置プレイだから放っておけばいいでしょう。」
- 「ということで、オフ会参加者以外には誰も選んでいない句ですが、会場ではウケ
てたので“＋３点”ずつ進呈！」
-
- 「で、昆布くんが選んだ不作がこれでぇす。」
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- × 「はやいのね」 恥じる早漏 不甲斐なし （ルー・ソロフ：昆布作）
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- 「作った本人も品がないと思ったんですねっ。」
- 「しかたないですねっ！」
- 「この句を優秀作に選んだサミーさまっていったい・・・！？」
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- 「今度はお題を提供してくださった“ジャズＣＤの個人ページ”工藤さまの投票で
ぇす。」
- 「これまた独特の視点で選んでくださいましたぁ。」
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- ◎ 「お母さん、銅鑼要る？」「そんなもの！」 （カサンドラ・ウィルソン：
昆布作）
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- > ６５には大爆笑。子供が銅鑼いる？と聞くシチュエーションには、その銅鑼はジ
ルジャン製でなければならないかも知れず、そんなもの！と
- > やり取りする母親との会話が季節感をあらわしていて必然性があります。究極的
には「？」「！」という記号的会話まで連想させる世界に、
- > 一種の哲学を感じます。
-
- 「ひなのちゃん、哲学感じるぅ？」
- 「ぜんぜん！」
- 「でもこれ、カサンドラ・ウィルソンという名前を実にうまく詠みこんでますよね
ぇ。」
- 「工藤さまに言われて改めて気がついた名作だと思いますぅ。」
- 「お母さんに銅鑼をプレゼントするって、いいお話ですよねっ！」
- 「いらんけどね！」
- 「でも、“そんなもの！”と言われてしまったコドモの心は傷付いたでしょうねぇ
。」
- 「俳句としては優秀だけど、親としての教育的態度に疑問が残るので“＋２点”！
」
- 「妥当なとこですねっ。」
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- ◎ クダをまく 坑夫乱闘 死者３名 （マーク・コープランド：さば作）
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- > １７は、クダと管の掛詞が入っていて、鉄パイプで乱闘しているということを連
想させるところに季節感が感じられ、死者３名というさじ加減が
- > 非常に絶妙。禅の味わいがあります。
-
- 「ひなのちゃん、禅の味わい感じるぅ？」
- 「ぜんぜん！」
- 「シャレかい！」
- 「これ、リズム感がいいよねー。」
- 「これも“＋２点”かなぁ。
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- ◎ 中央線に 乗った関西人つぶやく 「吉祥寺やん」 （ジョージ・ヤング：
さば作）
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- > ３０は、さりげない風俗を織り込んだ傑作。総武線の各駅停車にしなかったぶん
、文章に渋みさえ感じられます。オススメ。
-
- 「ひなのちゃん、渋み感じるぅ？」
- 「しぶしぶ。」
- 「なんなのそれは！」
- 「これ、くだらなくって私は好きやな！」
- 「なんの“ひねり”もないですよねぇ。」
- 「そのまんま！」
- 「個人的には大好きなんだけど、工藤さま以外に誰も選んでくれなかったから“＋
１点”にしときますぅ。」
-
- 「工藤さまが選んだ不作はこれでぇす。」
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- × 「今日のランジェリー、あれ？」「んもーエッチぃ」 （ジェリ・アレン：
昆布作）
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- > ０８は、うちの奥さんにはかせ．．、いや、もとい、俳句を見せたら非難を浴び
てしまった一句。
-
- 「ははははは！主婦層に大ヒンシュクというやつやね！」
- 「おじさんには大好評なんですけどね！」
- 「工藤さま、投票ありがとうございましたぁ。」
- 「コメントもナイスでしたよぉ！」
-
- 「最後に鰈さんの投票を見てみましょう。」
- 「“パシリ”脱却がかかっているので気合入っていたらしいですよぉ。」
- 「昆布くんを陥れようとたくらんでいるとか。」
- 「まずは優秀句でぇす。」
- 「順位がつけてあるのでプラス１位を４点、２位を３点、３位を２点、次点を１点
としますね。」
-
-
- ☆ ああ〜んダメぇ 今九時よ〜ん そんなことぉ （マーク・ジョンソン：昆
布作）
-
- > これ程までに完成された句が今まであったでしょうか？読み換えの卓抜さといい
、下仁田度といい完璧です。
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- ◎ ぱっと見仙人 でも実態は エロ爺ぃ （パット・メセニー：さば作）
-
- > 昆布青年の４０年後を予言した名句。いや今既にそうなっているかも。
-
- ○ トンボの幼虫のカスでとったダシ ヤゴかすとりダシ （ジャコ・パストリ
アス：さば作）