「志摩子の秋(その9)」
「こんにちは。志摩子でぇす。」
「目立たない彰子ですぅ。」
「清純派女子高生ひなのでぇーす♪」
「いよいよ“第3回俳句王決定戦”の投票が出揃ったね。」
「うん。投票者はコゾクラさん、鰈さん、サバフグさん、サミーさま、鮭師匠、ご んあじさまの計6名でしたぁ。」
「あれぇ?昆布くんの名前がない〜。」
「そうなのよぉ。ひなのちゃん知らない?」
「うん。ここ1週間ぐらい連絡がとれないのぉ。」
「こりゃ、他のオンナに走ったね、きっと。」
「もしくは薔薇系になってダンナに走った。」
「あるいはグレちゃってシンナーに走った。」
「大工になってカンナに走ったという可能性も・・・」
「とにかく、ひなのちゃんは捨てられたのよぉ。」
「えーっ、ひっどぉい!」
「ということで昆布くんは放置することにして、では早速、投票結果の発表とまい りましょ〜。」
「採点はどうするの?」
「優秀句は+3点ね。1位〜3位まで順位をつけてくれた場合は、それぞれ4点、 3点、2点としましょう。」
「不作のほうは−1点やね。」
「そうね。あとは情況に応じて臨機応変にまいりましょう。」
「ゲスト審査員も呼んでるらしいね。」
「はーい。では早速お呼びしましょう。この方でーす。どうぞぉ♪」
「やあ、みんなぁ。元気だつたかな?」
「老師ぃ〜!」
「汚夢おじいちゃんだぁ!」
「汚夢老師には−3点から+3点の間でそれぞれの作品に点数をつけてもらうこと にしまーす。」
「よろしくなっ。」
「では早速、コゾクラさんの投票から見てみましょう。」
「今回は3回に分けて発表したんだけど、それぞれの回から優秀作と不作を選んで くださいましたぁ。」
 
     ※
 
(03) 健康と 滋養にハモ ウド酢味噌っす (ジョニー・ハモンド・スミス)
 
     > お疲れなのね♪(昆布作)
 
関西人には鱧のあらいを梅酢で食べるってのは暑い夏に元気がでるものです。たま りません!!(+3点)
 
「汚夢老師、この句はどうですかぁ?」
「けしからんっ!」
「えーっ、そうですかぁ?」
「男色はいかん。私の趣味ではないっ!」
「あのー、老師。ホモじゃなくってハモ・・・」
「とにかく−1点ぢゃ。」
「ということで作品(03)は+2点でーす。」
(昆布:+2 鰈:0 鯖:0)
「この数字は?」
「作者対抗得点王の点数よ。」
 
 
(09) お好みでムチあるっす。掻いのはどこっすか? (チャールス・カイナード)
 
     > 漆プレイ&器具併用。(昆布作)
 
やっぱり漆プレイできまりでしょ!!(+3点)
 
「私は漆には苦い思い出がある。」
「かぶれちゃったのぉ?」
「いや、子供の頃、漆を嘗めたら苦かった。」
「そのまんまやん!」
「しかし、器具併用の漆プレイというのはなんぢゃ?」
「おそらく全身に漆を塗りたくってプレイするんじゃなかろうかと・・・」
「痒くてたまらんぢゃないかっ!」
「うん。そこで痒くて我慢できなくなったところでムチでぴしぴしっと・・・」
「あ〜ん♪」
「ひなのちゃん、やったことあるのぉ?」
「漆はないけどトロロ芋なら・・・」
「あるんかいっ!」
「ということで汚夢老師、点数はどうしましょう?」
「俳句のほうは全然俳句になつてないぢゃないかっ!という感じだが、漆プレイと いうコメントがツボにはまつて、さあ大変〜♪」
「ドジョウが出てきてこんにちは〜♪」
「挨拶してる暇があったら助けんかいっ!って感じよねー。」
「一緒に遊んでる場合ぢゃないっ!」
「って、そんなことはどうでもいいから得点は?」
「漆プレイというコメントがツボにはまつて+2点というところぢゃな。」
「はい、作品(09)は+5点GETでーす。」
(昆布:+7 鰈:0 鯖:0)
 
 
(16) 金運吉 こう出るブラ 運勢良し (オーデル・ブラウン)
 
     > ブラ占いの結果。(昆布作)
 
その昔(9年くらい前か?)、曜日とブラを対応させたCMがあった。で、おっさ んがエレベータの中で女の子に「今日は何曜日かな?」なんて迫って、女の子は持って いる書類で胸を隠すなんていう今放送したらセクハラバッシング間違い無しのCMを思 い出しました。占いとは関係無いけど・・・・・・・・・・・。(+3点)
 
「9年くらい前か?って、えらく具体的やね。」
「コゾクラさん、きっとこのCMが好きだったのよぉ。」
「ビデオに録音して夜中に一人でこっそり見たりぃ。」
「会社で真似をして“今日は何曜日かな?”ってやってみたかったけど、どうして も勇気が出なかったコゾクラ1号28歳の夏。」
「仕方ないから自分で6色のパンツを買ったりして。」
「あ、今日は金色のパンツだから金曜日かあ!」
「趣味悪すぎぃ〜!」
「・・・・・・。」
「あれ、汚夢じいちゃん、どうしたのぉ?」
「今日の私は金色のパンツをはいておる。」
「きゃ〜っ!」
「僕のナイイヴなハアトを傷つけちまつたから−2点っ!」
「はい。作品(16)は+1点にとどまりましたぁ。」
(昆布:+8 鰈:0 鯖:0)
「結局、昆布くんの“一人えっち”ぢゃん!」
「ひなのちゃん、それを言うなら“一人勝ち”っ!」
 
「さ、次は不作ね。」
 
(01) 開いてるわっ チャック、まるだし いけないわっ! (ジャック・マクダフ)
 
     > いけません!(鯖作)
 
下品すぎる!!(−1点)
 
「そっかぁ?」
「いけないわっ!って眉をひそめているわけだから、お上品よねぇ。」
「ひなのちゃんだったら“嬉しいわっ♪”やもんね。」
「そんなことないってばぁ!」
「汚夢老師の見解としてはどうでしょう?」
「ナニが“まるだし”なんぢゃ?」
「いや〜ん♪」
「なんだかわからんが、けしからんから−2点っ!」
「作品(01)は−3点と決定しましたぁ。」
(昆布:+8 鰈:0 鯖:−3)
 
「こんなコメントも書いてあったわよ。」
 
オフ会でいただいた句集、さりげなくテーブルのうえに置いておいて、奥様の感想 も伺おうと思っていたのですが、月曜日の夕方には古新聞置き場に左遷されておりまし た。シクシク・・・・・・。
 
「いいトシこいて“シクシク・・・”ぢゃないっ!」
「んまあ、漆プレイだってぇ。どうしましょ♪というリアクションを期待したんだ ろうけど・・・」
「アホちゃう!って思われただけやろうね。」
「しかし何故、古新聞置き場?」
「ちり紙交換に出す気ぃ?」
「ま、姥捨パーキングエリアの投句ポストに投函するよりはマシやね。」
「以上、コゾクラ1号さんでしたぁ。」
「ぱちぱちぱちぃ。」
 
     ※
 
「続いてサバフグさまの投票でーす。」
「サバフグさんはオフ会には参加しなかったんやけど投票してくれたんやね。」
「そうでーす。あ、オフ会の時に水産系@ごんあじさまが書いてくれたサバフグの イラストがあるので紹介しまーす。」
「きゃ〜っ!カワイイっ〜♪」
「あと、昆布くんや鰈さん、さばさんのイラストも書いてくれたからお楽しみにね っ。」
「では優秀句の投票から見てみましょう。」
「ノミネート作品全部の中から選んでくれました〜。」
 
(38) ひなのちゃん 度を越す耽美 多恋多淫 (スタンリー・タレンタイン)
 
     > 昆布青年苦労が絶えず。(鰈作)
 
いいっすね、これ。五・七・五に近くて読みやすいです。(声に出しては読めませ んが…)多恋多淫にも強引さを感じません。ちなみに、耽美の読み方分かりませんでし た。塩通キャラの特徴も表現されてるし、漢字の勉強にもなったし、これがチャンピオ ンだー!!(2票分です)(+5点)
 
「ひなのちゃん、多恋多淫だってぇ。」
「何それぇ?」
「ま、はっきり言えば・・・」
「ドすけべっ!」
「えーっ?ひっどぉーいっ!」
「しかも“塩通キャラの特徴も表現されてる”だって。」
「サバフグさんの馬鹿ぁ!」
「これ、汚夢老師の好きな“ひなのねた”なんですけど、どうですかぁ?」
「けしからんっ!」
「でしょうね。」
「昆布青年苦労が絶えず。やもんね。」
「そんなにパワアが有り余つているなら、何故私のところにこないっ!」
「だってぇ、汚夢じいちゃん、タッド・ダメ・・・」
「はいっ、では採点お願いします!」
「サバフグくんは“多恋多淫”を絶賛しておるようだが、このフレエズはどこかで 見たことあるぞ。」
「はい。鮭師匠の作品のパクリですぅ。」
「鰈がパクつたのかっ!」
「そのようですね。」
「けしからんっ!これからは鰈のことを“パクリ1号”と呼ぶぞ!」
「どうぞ、ご勝手にぃ。」
「ということは汚夢じいちゃん、得点は当然・・・」
「−3点っ!」
「はい、作品(38)は2票分の+5点から3点を引いて+2点となりましたぁ。 」
(昆布:+8 鰈:+2 鯖:−3)
「鰈さん、初得点ねっ♪」
 
(52) 「別れる」と 暗い嘘つく 不倫劇 (レッド・プライソック)
 
     > ウフフ♪系の皆さん、だまされてはいけませんよ。(鰈作)
 
まじめに、うまかったのはこれです。ばっちり五・七・五ですね。でも、レッド・ プライソックからはちょっと強引かも?(+3)
 
「確かにうまいことはうまいけど・・・」
「地味やねっ。」
「サバフグさん、地味好みぃ!」
「好きなタイプは大阪の彰子ぉ♪」
「なんでよぉ!」
「老師どうですかぁ、不倫は?」
「その昔、不倫の上手なドラマアがおつたな。」
「ふりぃ〜ン・じょー・じょうンずぅ〜!」
「おじいちゃん、つまらないっ!」
「深く傷付いたから−2点っ!」
「鰈さん災難っ、作品(52)は+1点どまりっ!」
(昆布:+8 鰈:+3 鯖:−3)
 
(19) 発射有り スコッと抜いて 危機一髪 (シャーリー・スコット)
 
     > なんか全体的に下品だなぁ。(鰈作)
 
なんか、すがすがしいですね。「スコッと」ってところなんか特に…。ぼぉーっと 読んでたら、思わず笑っちゃいました。(+3点)
 
「すがすがしくない〜っ!」
「品がない〜っ!」
「余裕がない〜っ!」
「うらやましいっ!」
「老師ぃ〜!」
「じいちゃん最近、“スコッと”はいかないのね。」
「そうなんぢゃ、ひなのくん。ここはひとつ私のために一肌脱いで、セエラア服も 脱いで、人肌を・・・」
「きゃっ!」
「汚夢老師、退場っ!」
「えーっ・・・」
「ばいばーい♪」
「はい。じゃ、ひなのちゃんが変わりに採点してね。」
「ココロに余裕がないから−2点っ!」
「はーい。作品(19)は+1点ね。」
(昆布:+8 鰈:+4 鯖:−3)
「鰈さん、追い上げキビシィ〜っ!」
 
「じゃ、次は不作ね。」
 
(34) 濡らす恥部 ライオンと犬 どっちがいい? (ラスティ・ブライアント)
 
     > そりゃぁ犬でしょう。ライオンじゃ危なすぎです。
 
これも五・七・五に近くていいですね。ラスティ・ブライアントからこれに持って くるのはすごいかも。でも獣○はだめです。よって不作!!(−1点)
 
「獣○はだめです。だって。」
「えーっ!」
「ひなのちゃん、まさか・・・?」
「じゃ、秘宝館の“馬のマル秘ショー”は・・・」
「うま同士はいいのよっ!」
「あっ、そっかぁ♪」
「そういえば三菱ジュウカンって会社があるわよぉ。」
「天下のミツビシがジュウカンっ!」
「OLさんが“ジュウカンさんから電話でーす!”って。」
「で、受話器を取ると“うはーっ、うはーっ♪”って。」
「恐るべき三菱ジュウカンっ!」
「でもこの俳句、獣○ねたじゃないよね?」
「うん。獣○じゃなくてバ○ー犬ねただと思う〜。」
「バ○ーライオンっ!」
「確かに危険すぎぃ!」
「で、この俳句、ねたの不健全さからして当然−3点っと言いたいところなんだけ ど・・・」
「なかなか侮れないのよねー。」
「そう。昆布くんとさばさんがブライアントで安易な“ブラいや〜ん”ねたでお茶 を濁しているのに・・・」
「恥部、ライオンと・・・ときた発想が凄いっ!」
「しかもブラねたを遥かに凌駕するキョーレツな下仁田度っ!」
「ひなの、鰈さんに+3点を捧げま〜す♪」
「作品(34)は一挙プラスに転じて+2点よぉ!」
(昆布:+8 鰈:+6 鯖:−3)
 
「サバフグさんの採点とことごとく対立しちゃったね。」
「まじめ娘とすけべ青年の見解の相違ってとこかなぁ?」
「“まじめ”と“すけべ”が反対よぉ!」
「というわけで、とりあえず今日はここまでね。」
「はーい。このコーナーは火曜日と水曜日に続きまーす。」
「さばさんの“ピン子”と“jazz giant”はまたオサボリなのね。」
「うん。逆に木曜日の“気まスタ”はお休みさせてもらうのぉ。」
「昆布くんがスタートよく飛び出して・・・」
「鰈さんが猛チャージ!」
「さばさん、さっぱり!」
「このレースの続きは明日でーす。」
「お楽しみにぃ!」
「ばいばーい♪」


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