「志摩子の秋(その10)」
「慎太郎よっ!」
「慎太郎ねっ!」
「シンタロウなのぉ〜♪」
「慎太郎が東京都知事になっちゃたわね。」
「うん。でも、あんな人が都知事になっちゃって、ちょっと心配ぃ。」
「あんな人って?」
「だってぇ、パンツの中に麻薬を隠すような人が・・・」
「それは、勝新太郎っ!」
「えーっ?だって革新系に対抗するカツシン系の候補として初当選を・・・」
「してないわよっ!」
「それどころか、立候補もしてないってぇ!」
「っていうか、もう死んでるってぇ!」
「あ、そうなんだぁ。」
「ところで、石原慎太郎っていうと、彰子さんなんかどういうイメージぃ?」
「うん。“太陽の季節”が芥川賞を受賞した時はホンマにびっくりしたわー。」
「って彰子さん、いったい何歳なのよぉ!?」
「え?まあ、ぼちぼち・・・。」
「ひなのちゃんなんか若いから、よく知らないでしょ?」
「うん。石原裕次郎のお兄さんで、日本の古典芸能を大切にする人だなーっていう くらいしか・・・」
「日本の古典芸能ぉ?」
「だって、“能と言える日本人”って・・・」
「“NOと言える”でしょ!」
「横田基地で薪能をやらせろー!」
「勝手にやってなさいよっ!」
「で、タカ派のイメージが強いよね。」
「うん、慎太郎がタカ派で、鳩山さんがハト派。」
「わかりやすーい!」
「慎太郎がタカ派で、明石さんがタコ派。」
「うん。明石はタコが名物やからねー。って、違うやん!」
「タコは横山ノックぅ!」
「ということで、都知事選の投票結果に続いて、俳句王決定戦の開票速報いってみ よぉ〜!」
 
     ※
 
「コゾクラさんの投票がまだ残っていたから片付けておきましょう。」
「ノミネート(2/3)と(3/3)の投票やね。」
 
(27) 寺院破門す (ジーン・アモンズ)
 
     > 短句。(鰈作)
 
あきれました。でも私には考えつきません。脱帽。詠人の才能が光りますね。(+ 3点)
 
「詠人の才能というか・・・」
「単なる手抜きぃ!」
「でも、それが成功してるね。」
「うん。あえて短句にしたところがミソやね。」
「次回からこのパターンが増えることを予感させる傑作でーす。」
「じゃ、ひなのから+3点あ・げ・るぅ♪」
「作品(27)は+6点で単独トップにおどりでましたぁ!」
(昆布:+8 鰈:+12 鯖:−3)
「あっ、鰈さんが得点王争いでも逆転〜!」
 
 
(28) 春の画(え)で 色付く女帝 えびす顔 (エディ・ロックジョー・デイビス)
 
     > 塩通の女帝(誰)は・・・(鰈作)
 
長い名前なのにうまく織込んでいると思います。(+3点)
 
「えでい・ろづくじょ・ていえびすぅ!」
「すけべな絵を見てポッと頬を赤らめてつつ、ついつい顔がニヤけてしまう女帝の 姿を描き出していて秀逸よね。」
「国際秘宝館のCMの“あ〜っ、あ〜ん♪”のケバいお姉さんを彷彿させるから、 +1点っ♪」
「作品(28)は+4点ね。」
(昆布:+8 鰈:+16 鯖:−3)
「鰈さんが抜け出してきたわね。」
 
 
(39) 牛丼いる? 母さん夜食を 作ったの (ドン・ウィルカーソン)
 
     > ありがたき母の愛。(鯖作)
 
実は渋谷駅ハチ公前での待ちあわせ、私は30分ほど早く着きました。お腹も空い たことだし、大好物の牛丼で一息つくことにいたしました。いいなぁ、東京は。どこで も吉野屋があるやん!!
 
「そんな極私的な理由で選ぶなーっ!」
「オフ会の直前に牛丼食うなーっ!」
「俳句としてもひねりがなさすぎっ!」
「−1点っ!」
「作品(39)は+2点ね。」
(昆布:+8 鰈:+16 鯖:−1)
「さばさん、借金返済までもぉちょっとぉ♪」
 
「続いて不作ね。」
 
(34) 濡らす恥部 ライオンと犬 どっちがいい? (ラスティ・ブライアント)
 
この詠人はこの句を発表することによっていかに自身が非難と嘲笑の嵐にさらされ るかということを予測されているのでしょうか?(−3点)
 
「酷評されているから−3点を進呈っ♪」
「非難と嘲笑の嵐にさらされることを十分承知しながらあえてこの作品を発表した 詠人の蛮勇に拍手ぅ!」
「普通の神経なら“マイ没”にするよねー。」
「うん。もしくは“マイ自粛モード”。」
「ひな的にはこの作品、超らぶらぶなんだけどぉ・・・」
「前に得点をつけちゃってるから今回はもう駄目ぇ。」
「作品(34)は+2から3点ひいて、無念の−1点に転落っ!」
「あ〜ん・・・」
(昆布:+8 鰈:+13 鯖:−1)
「鰈さんの得点も3点減っちゃったぁ・・・」
「続いてノミネート(3/3)の作品の投票ね。」
 
3回目はちょっとインパクト齢37にしてですね。
 
「インパクト齢37ぁ?」
「インパクトが弱いってことを言いたかったんじゃない?」
「確かに(3/3)のノミネート作品は全体的にヨレ気味だったわよね。」
「うん。面白い作品を後に残しておくっていう発表方法も考えたんだけど、あえて 課題順に並べたの。」
「最初はおそるおそる。次第にノッてきて、やがてクライマックスに達し、最後に 力尽きてヤル気がなくなるぅ。」
「詠み人の精神状態を鋭く描き出した渾身のドキュメンタリー作品やね。」
「とにかくまあ、投票結果を見てみましょう。」
 
(59) 花遍路 小蘭と交わす 鈴一音 (ローランド・カーク)
 
     > 美しいっ!これで俳句王はもらった!
 
確かにきれいです。認めます。カークがクリアならいうこと無しなんですけどね。 (+3点)
 
「カークがクリアならいうこと無しぃ?」
「どういう意味ぃ?」
「さあ?」
「とにかく自分で“これで俳句王はもらった!”って言われちゃうと・・・」
「持って生まれた反政府ゲリラの血が騒ぐぅ!」
「−1点っ!」
「作品(59)は+2点となりましたぁ。」
(昆布:+8 鰈:+15 鯖:−1)
 
 
(66) もめる部員 スパーク寸前 「オレ馬鹿ぁ?」 (メルヴィン・スパークス&レオ・パ ーカー)
 
     > 切れた部員。(鰈作)
 
おっしゃるとおり高等テクですね。クスッと笑えます。
 
「これは惜しいのよねぇ。」
「そう。高等テクの“2題詠み”にしたのが、かえってインパクトを弱くしちゃっ てるね。」
 
(66) オレ馬鹿ぁ? (レオ・パーカー)
 
     > 短句(鰈作)
 
「だったらカンペキだったのにぃ!」
「惜しくも+1点どまりで(66)は+4点よぉ。」(昆布:+8 鰈:+19  鯖:−1)
「鰈さん、独走態勢っ!」
「で、不作のほうはというと。」
 
該当作無し。まあ、みんなぼちぼちってとこでしょう。
 
「ぼちぼちぃ。」
「お墓がいっぱいあるのは?」
「墓地墓地ぃ。」
「でもこういう“蛇の生殺し”的なコメントって困るよねー。」
「うん。不作なら不作ってきっぱり言い切ってくれたほうがまだ気が晴れるぅ。」
「とにかくまあ、コゾクラ1号さんでしたぁ!」
「ぱちぱちぱちぃ。」
 
     ※
 
「続いて鮭師匠よっ。」
 
鮭です。
物の送付ありがとう。リッキー・ウッダードどうすか?
志摩子によろしくね。
 
「きゃー、鮭さぁん♪」
「で、コメントはこれだけ。あとは優秀作と不作をずらずらと選んでくださいまし たぁ。」
「まずは優秀作からねっ。」
 
 
(02) 根性ねえ 破門だ、清水 もう来るな (ジョニー・ハモンド・スミス)
 
     > 根性なしの清水くん、破門。(鯖作)
 
「スミスという人名を清水という人名に置き換えるという発想が斬新である。って 、さばさんが自画自賛してたけど。」
「ま、それだけね。」
「±0やね。」
「エントリーナンバー(02)は+3点に決定しましたぁ。」
(昆布:+8 鰈:+19 鯖:+2)
「さばさん、待望の貯金生活ぅ♪」
 
 
(24) 舳先立ち あおぎ見る鳥羽 国後半島 (ミルト・バックナー)
 
     > 兄弟舟の寄港地。(昆布作)
 
「この“鳥羽”は地名じゃなくて“一郎”のほうだったみたいね。」
「波の谷間に猪木の鼻がぁぁぁぁぁ♪」
「命の花でしょ!」
「えーっ?じゃ、−1点っ!」
「どういう基準よっ!」
「作品(24)は+2点となりました〜。」
(昆布:+10 鰈:+19 鯖:+2)
「昆布くん、ひさびさのポイントゲットねっ♪」
 
 
(25) 動物を 見るとバックなんだなーと しみじみ思う (ミルト・バックナー)
 
     > 国際秘宝館にて詠めり。(鯖作)
 
「誰かが書いた“秘宝館レポート”のサイトにこんなことが書いてあったわよぉ。 」
 
『動物のH写真』
 
猿、熊、カンガルー等いろいろな動物の交〇シーンの写真展。黒ヒョウもあり説明 書きには「しなやかで優かな・・・」なんて書かれている。
 
このゾーンを観ての結論:“動物の正常位はバックである”
 
「きゃははははははは!」
「しみじみ思っちゃったんだぁ!」
「単純明解なところと、なんだか哀感が漂っちゃっているところを評価して+3点 っ!」
「と言いたいところだけど、身内に甘いっ!って言われるのが嫌だから±0点。」
「作品(25)は+3点でーす。」
(昆布:+10 鰈:+19 鯖:+5)
 
 
(27) 寺院破門す (ジーン・アモンズ)
 
「現在、単独トップの“波紋す”が更に3点を加えて+9点っ!」
(昆布:+10 鰈:+22 鯖:+5)
 
 
(44) ボステナー 根性入りの 意地やけー (イリノイ・ジャケー)
 
     > 鮭師匠に捧ぐ。
 
「俳句としては平均レベルやけど・・・」
「ゴマスリが効を奏して作品(44)は+3点。」
(昆布:+10 鰈:+25 鯖:+5)
「世渡り上手の鰈さん、逃げ切り態勢に入りましたぁ♪」
 
 
(48) この冬に 倒れた爺ちゃん 春死んだー (ハル・シンガー)
 
 
     > ご愁傷さま。(鯖作)
 
「これまた単純明解っ!」
「ストレートなビ・バップ好きの鮭師匠らしい選択やね。」
「技巧的な句が好きなコゾクラさん、単純なのが好きな鮭師匠・・・」
「下仁田好きのさ〇おさまっ♪」
「俳句の趣向で性格分析できそうやね。」
「ひなのちゃんの採点は?」
「なんか、汚夢じいちゃんの未来を暗示してるみたいだから・・・」
「ちょっと不謹慎よねー。」
「+1点っ♪」
「嬉しいんかいっ!」
「作品(48)は+4点よぉ。」
(昆布:+10 鰈:+25 鯖:+9)
「あ〜ん、昆布くんピンチぃ!」
 
 
(58) お相手は10人や 謳歌する青春の日々 (ジュニア・ウォーカー)
 
     > 塩サバ物産謹製「11P−Hシステム」。(鯖作)
 
「鮭師匠、この句のどこが気に入ったんでしょう?」
「羨ましいっ!という気持ちが創作意欲をかきたてたんじゃないかなー。」
「ひなのちゃんはどう?」
「えーっ?いつものことだしぃ。」
「不愉快だから−3点っ!」
「(58)ばん、志摩子ねえさんのヒスのため、0点でぇす♪」
(昆布:+10 鰈:+25 鯖:+9)
 
 
(62) 「小ですか?」「我常時便」「そんな事!」 (ジョージ・ベンソン)
 
     > 大しかしない人。(鰈作)
 
「きゃははははははははは。」
「これ、今回のノミネート作品の中で一番くだらんよねっ!」
「あまりのくだらなさに思わず爆笑しちゃったぁ♪」
「ひな的にも超らぶらぶの+3点よっ♪」
「はーい。作品(62)は+6点の高得点をGETぉ!」
(昆布:+10 鰈:+31 鯖:+9)
「鰈さんの得点王は当選確実ねっ♪」
「はい、では気になる“パシリ部門”の投票結果でぇす。」
 
 
(18) 宴会に芸者あり 恥骨と太モモ 強打した (シャーリー・スコット)
 
     > ナニをしてんだか。(鯖作)
 
「作った本人もどういう情況なんだかよくわからないらしいんだけど・・・」
「芸者遊びで恥骨強打とは、けしからんっ!」
「汚夢老師の怒りバクハツ、−3点っ!」
「作品No(18)は−4点となりましたー。」
(昆布:+10 鰈:+31 鯖:+5)
「わーい、さばさんが減ったぁ♪」
 
 
(34) 濡らす恥部 ライオンと犬 どっちがいい? (ラスティ・ブライアント)
 
「あ〜ん、ひな的お気に入りの俳句なのにぃ・・・」
「作品(34)は3点減って−4点になりましたぁ。」
(昆布:+10 鰈:+28 鯖:+5)
 
 
(60) 真昼の情事 プレイするなら 放置よねっ♪ (ジョージ・ブレイス)
 
     > 鰈さんも昼間派?(昆布作)
 
「昼間っから“放置”とは、けしからんっ!」
「汚夢老師の怒りバクハツ、−3点っ!」
(60)番は−4点ねっ。」
(昆布:+6 鰈:+28 鯖:+5)
「あ〜ん、昆布くんも減っちゃったぁ・・・」
「はい、以上、鮭師匠の投票でしたぁ。」
「師匠、ありがとぉ〜♪」
 
     ※
 
「はい。今日のラストは水産系@ごんあじさまの投票でぇす。」
「まずは優秀句からね。」
 
 
(02) 根性ねえ 破門だ、清水 もう来るな (ジョニー・ハモンド・スミス)
 
破門にしたい教授がいるんですぅ。(+3)
 
「これは鮭師匠と同じね。」
「作品(02)は3点追加で+6点と、意外な健闘ねっ。」
(昆布:+6 鰈:+28 鯖:+8)
「あ〜ん、昆布くんがぁ・・・」
 
 
(08) いくらなんでも太り過ぎだじょ〜ん 8トン (ジョン・パットン)
 
     > あと5キロやせようねっ♪(鯖作)
 
単純さが好きですぅ。(+3)
 
「これ、くだらないよねっ!」
「確かにねぇ。」
「でも、確かに単純でいいよね。」
「単純好きなのは鮭師匠と一緒っ♪」
「ひな的にもけっこう好きだから+1点っ♪」
「作品(08)は+4点ね。」
(昆布:+6 鰈:+28 鯖:+12)
「あ〜ん、さばさん増えちゃったぁ・・・」
 
 
(24) 舳先立ち あおぎ見る鳥羽 国後半島 (ミルト・バックナー)
 
水産系だけに鳥羽ちゃんでしょう。なみの〜たにまにぃ〜♪(+3)
 
「これも鮭師匠と同じやね。」
「鮭師匠とごんあじちゃん、隣に座ってパンツの話で盛り上がっていたらしいけど ・・・」
「趣味が同じやったんや!」
「作品(24)は3点追加の+5点ね。」
(昆布:+9 鰈:+28 鯖:+12)
「よしっ。昆布くんちょっと挽回したねっ♪」
「続いて不作の発表でーす。」
 
 
(25) 動物を 見るとバックなんだなーと しみじみ思う (ミルト・バックナー)
 
なんか、ひねりが無いという気がします。(−1)
 
「ま、確かにひねりはないよね。」
「ぎゃる系@ごんあじさまに自信作を否定され、さばさんイジケ・モード突入中っ !」
「あー、それで“jazz giant”もお休みなんだぁ。」
「おとなげな〜い!」
「オトナの毛ぇ、はえているのかぁ!」
「ひなのちゃんっ!」
「とにかく、これだけ鮭師匠と意見がわかれて(25)番は+2点になったね。」
(昆布:+9 鰈:+28 鯖:+11)
「よしっ、さばさん、もっと落ちろぉ〜!」
「ということで、ごんあじさまはノミネート作品(1/3)の投票をしてくれたあ と、連絡がこなくなってしまいましたぁ。」
「(1/3)を投票した時点でアホらしくなっちゃたのね。」
「この事件は後に“ごんあじの悲劇”と呼ばれ、塩通の歴史にまた1つ暗い影を落 とすことになっちゃうのね。」
「では、ごんあじさまが書いてくれたセルフ・ポートレートを見ながら、とっても キュートだったごんあじさまを偲びましょう。」
「あ〜ん、もしこれを読んでいたら帰ってきてねっ!」
 
     ※
 
「ということで、今日までの途中経過の発表でーす。」
「得点王は鰈さんがもっか独走中ぅ〜!」
「最優秀句は“寺院破門す”が一歩リードね。」
「不可王は“放置プレイ”“恥骨強打”“ライオンと犬”の三つ巴よ〜ん♪」
「このまますんなり決まるのか!?」
「はたまた大逆転があるのか!?」
「最終結果はいよいよ明日発表よっ!」
「お楽しみにねーっ♪」
「じゃ、また明日ぁ。」
「ばいば〜い♪」


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