『哀しみのテラピア』

『哀しみのテラピア』

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　テラピアって知ってますか？読み書きそろばんを教える昔のガッコ？…って、それは寺子屋。東海テレビが入ってるビル？…って、それはテレピア。…って、そんなもん名古屋人以外は知りませんよね。ちなみにこのテレピアというところへは仕事で何回か行ったことがあります。非常用発電機の点検に行ったんですが、「点検中に停電するとテレビが放送出来なくなるので、５分以内に復旧できるように！」と厳命されました。「はいはい。」と調子よく返事だけしておいて、１時間たっても復旧できないほどバラバラにしちゃしましたが、とんでもない悪徳な業者ですなぁ。。。その悪徳ぶりがバレちゃったのか、次回に発電機の修理をする時には「テレビの放送が終わってからしか作業しちゃいかん！」と言われ、夜中の２時から働かされました。そういえば前回の点検時は、昼休みに外に出ると道路を挟んだ向かいのビルが火事で燃えていて、慌ててテレビカメラを担いで走っていくスタッフの姿が見られたりしましたね。某・カ○オ計算機に勤務するクレーム処理係のおっさんが仕事をずっとサボっていて、火事で書類が燃えちゃったらサボっていたのがばれなくてハッピーだね♪と考えて自分の会社のオフィスに放火したのが原因らしいですけどね。で、今年もつい先日、テレピアでの点検を午前中に片付け、次なる作業場である長島スパーランド近くの排水機場へと走ったわけなんですけどね。

　排水機場というのを知ってますか？去年の夏、湖で２人でボートに乗ったね♪… って、そんなことはどうでもよく、去年の９月、名古屋では大雨が降りましたが、そういう時に活躍するのが排水機場でございます。うんこする時に活躍するのは肛門括約筋ですけどね。あ、そういえば前回のこのコーナーは『うんこ船・第五善幸丸』の巻だったわけですが、塩サバ２号はトップページに『うんこ船』と書くのが恥ずかしくて“Wha t's New”のところは『第五善幸丸』というタイトルにしたんだそうです。意外とシャイだったんですなぁ。…ということはどうでもよく、今回はどうでもいい話が多いわけですが、そうでもしないと行数が稼げないのが実状でありまして、で、大雨が降った時にキャパシティが少なくてすぐに溢れちゃう中小河川の水を大きな川や海などに流すのが排水機場の役割でございます。去年の東海豪雨の際はあちこちの排水機場でポンプをガンガン回して水を新川に流した結果、新川の水が増え過ぎて堤防が決壊しちゃったわけですが、某・三○重工製のエンジンならポンプがガンガン回る前に壊れちゃって、堤防が決壊することもなかったんですけどねぇ。。。

　大雨のときの川の水位の上昇というのは物凄いものでありまして、２年前でしたか、台風で長良川の堤防が切れたことがありました。ちょうどその時、僕は長良川にある排水機場にいたんですが、いや、某・三○重工製の発電機が壊れたからなんですけどね。で、排水機場の事務所には川の水位が電光掲示で表示されていたんですが、近くの喫茶店で焼きそば定食を食べているほんの１時間足らずの間に長良川の水位は２メートルも上昇しておりまして、…って、この話は前にもどこかに書きましたよね？前にした話でも書かないと行数が稼げないのが実状でありまして、で、そろそろテラピアの話に持っていかなければならないわけですが、先日仕事に訪れた排水機場は木曽川沿いにあったんですけどね。さっきも書いたように長島温泉のすぐ近くでありました。で、テラピア。これはアフリカ原産のおさかなでありまして、２０年ほど前に食用の養殖魚として持ち込まれたらしいです。見た目はけっこうグロいんですが味は鯛にそっくりだというから、げにおさかなは見た目だけで判断してはいけませんなぁ。で、このテラピアは「イズミダイ」などというテキトーな名前を付けられて安い寿司屋で“鯛の寿司”として売られているそうであります。

　で、このおさかなは生まれがアフリカなものだから暖かい水を好みまして、生活排水が流れ込む用水路や温泉地などでよく繁殖しているらしいんですけどね。長島温泉の近くの用水路にもウヨウヨしておりました。対岸の木曽岬町の民宿では塩焼きになって出てきたそうであります。

で、僕が仕事に行った排水機場は、この“テラピアうようよ”の用水路の水を木曽川に流す為のものなんですが、用水路というのはテラちゃんだけじゃなくて色々なものが浮いているものなんですよね。木の枝だとか、草だとか、ボールだとか、プラスチックの容器だとか。長島温泉のジャンポ海水プールではよく子供がプールサイドでうんこをしちゃうので、そんなものも用水路には浮かんでいるかも知れませんね。で、うんこならまだしも、木の枝だとか、草だとか、ボールだとか、プラスチックの容器だとかを吸い込んじゃうとポンプが壊れるので、取水口には網のようなものが設けられているわけなんですけどね。で、木の枝だとか、草だとか、ボールだとか、プラスチックの容器だとかはそこに引っ掛かり、うんこはそこを通過して流れていくわけですが、網にゴミがいっぱいたまっちゃうと水の通りが悪くなっちゃいます。そこで取水口の網のところに“除塵機”というのがあってゴミを掻き上げる仕組みになっているんですけどね。で、用水路でのんびりと泳いでいたテラちゃんはポンプが運転すると同時に水の流れに吸い込まれ、網に引っ掛かり、除塵機でゴミと一緒に掻き上げられて、哀れ“干物”になっちゃうのでありました。アフリカから連れてこられたテラちゃんは、何の因果か、かんぴんたん。

　さ、今夜は鯛のお寿司でも食べましょうか？