『ファンスキー・ブーツ』
ジャージを買いに行きました。何故かというと、今度の土曜日に“エバラ焼肉のタレ”関係の会社が集まってソフトボール大会が行われることになったんですけどね。ちなみに僕は運動神経が皆無でありまして、俗に言う「ウンコ」という奴でありますか？あ、「ウンコ」じゃなくて「運痴」ですか？とにかくまあ、運動関係はさっぱりのクチでありまして、スパッツは好きでも、スポーツはそれほど好きではないと。そういった立場をとるものなんですけどね。よって、ソフトボール大会などという七面倒な行事というのは出来ることならパスさせて頂きたいところだったんですが、若手の一員として、「スポーツは苦手」では済まされないような雰囲気があったんですよね。若いと言う字は苦しい字に似てますしね。で、ただでさえ面倒臭いのに、先日、某・仙石部長から「エバラのソフトボールの件、準備員として８時３０分に会場へ来て頂けませんか？」などというファックスが入っておりまして、思わず「やだ！」と書いて返送したろかい？とも考えたんですが、某・仙石次長もこの度、めでたく部長に昇進したようですし、ま、会場が名古屋港のハズレあたりで、ウチから近いという点が評価されて僕が準備委員に推薦されたのではないかと思われますので、ま、やむを得ないところでありますな。で、後は当日に大雨が降って中止になっちゃうことを祈るばかりなんですけどね。
が、先ほど天気予報をチェックしたところによると、「所により朝方まで一時雨」という、実に微妙な空模様となっておりまして、いや、昼過ぎにチェックしたときには「今日の夜から明日の昼前にかけて雨」という予想だったので、「やりぃ！」と心の中でガッツポーズをしていたんですが、今ひとつ降る気がなくなっちゃったんですかね？こうなったら“所による”ことを期待するしかないんですが、運良く“所によった”ところで、一時的な雨では「小雨決行で、こりゃまた結構。」などと、くだらないことを口走るオヤジが１人や２人は出てくるであろうことが懸念されるわけでありまして、いや、仙石部長あたりがいちばんアブナイんじゃないかという気がするんですけどね。で、「決行」となれば、着ていくものがないわけでありまして、いや、学生時代に使っていた体操服はもう捨てちゃいましたし、ブルセラ・ショップ（←死語？）で買った、ひなのちゃん顔写真付きのブルマは、人前で着用するのはちょっぴり恥ずかしいですしね。やっぱ、こういうものは人目につかないところで臭いを嗅いだり、頭から被ったりして楽しむもの？という気がしないでもないので、そこでまあ、「ジャージでも買いにいくかぁ。。。」と思い立ったわけでありまして。
で、アルペン（←って、もしかして名古屋ローカル？）に行って見ると、スキーやスノーボード用品がたくさんおいてありました。 もうそんな季節なんですな。軽井沢プリンスホテル・スキー場や、富士山の裾野の「イエティ」はもうオープンしてますもんね。で、僕が昨シーズンから気になっていたのがファンスキー専用のブーツという奴でありまして、いや、普通のスキー用ブーツでも特に問題はないんですが、やっぱ、専用の器具を使ったほうが何だかソレっぽくて、ゲレンデでのギャルの注目度もアップぅ？という気がしないでもありません。とまあそんなことで、ちょっとチェックしてみたんですが、お値段のほうは２９８００円から３４８００円といったところで、決して安いものではありません。安いものではありませんが、ま、頑張れば何とかならないこともない？といった、実に微妙なセンでありますな。で、あれこれと手に取って、どんなものかと思案しておりますと、実にヒマそうな店員の兄ちゃん（←やや太り気味…って、大きなお世話ですかい？）がやってまいりまして、「よかったら履いてみてください。」てなことを申すわけでありますな。こちらとしては、「よくない！」と言われても履いてみる覚悟だったんですが、声をかけられて黙っているのもちょっと愛想がないカナ？という気がしたので、「ファンスキー専用のブーツというのは、普通のスキーのブーツと、どこがどのように違うんですかぁ？」と語尾に力を入れて質問してみたところ、実にヒマそうな店員の兄ちゃん（←やや太り気味…って、しつこいですかい？）は実に力強く、「それはもう、ぜんぜん違います。」と断言したのでありました。「それはもう、上の部分の素材とか、ぜんぜんもう…」と、先ほど力強く断言した割には、その違いというのは今ひとつ語尾が不鮮明でありましたが、とりあえずデザイン的に気に入った“ＤＯＬＯＭＩＴＥ”（どろみて？どろまいと？）というメーカーのブーツを履いてみたところ、うーん、なるほど、こういう感じですかぁ。
で、実にヒマそうな店員の兄ちゃんが言うにはですね、「昨シーズンは“キスマーク”が人気ありましたねぇ。入れてもすぐに売り切れちゃうような感じでぇ。」…って、オメーの顔に“キスマーク”は似合わねーんだよ！と、ここ（←筆者注：“のどちんこ”のあたり）まで出かかったんですが、僕はオトナなので口に出すようなことはせず（←筆者、口内発射不実行宣言？）、で、「こんなん、どうですかねぇ？」と、実にヒマそうな店員の兄ちゃんが持ってきた“キスマーク”とやらのブーツを履いてみることにしたんですけどね。そのブーツはデザイン的に、どうも今ひとつだなぁ。。。という感じだったんですが、ま、せっかく熱心に接客業務に励んでくださっているお兄さんを冷たくあしらって、グレられでもしたらコトですしね。義理でもまあ、試着…というか、“試し履き”をしてあげる僕って、なんて人間が出来ているでしょうね。で、そんな僕の優しさにつけこんで、お兄さんは「ぢゃ、こんなん、どうですかねぇ？」と、また“キスマーク”のブーツを持ち出してきたんですが、どうもこのお兄さんは“キスマーク製品”を売りつけたいらしんですよねぇ。。。もしかしてバックマージンでも貰ってるんですかね？で、穴に肉体を突っ込んじゃったからには最後まで責任を取るのがオトコというものでありまして、ブーツに脚を突っ込んで肉体的な接触をもってしまった僕は、覚悟を決めてファンスキー・ブーツを買うことにしたんですが、「やっぱりこれにしますぅ。。。」と“ＤＯＬＯＭＩＴＥ”のブーツを指さした僕を見てあからさまに不服そうな顔をした店員を「ウルセーんだよ、このデブ！」と心の中で罵倒して、僕はその店を後にしたのでありました。
