“ナガスパ３部作” のトリは （花火編） です。　桑名の花火と言えば “桑名水郷花火大会” ですよね。今年は不況の影響でちょっぴりショボかったんですが、７月の末に開催されて、何よりでした。　ということで、桑名の花火は以上です。　…とまあ、数年前まではそういう状況で、夏本番と言える８月には花火がなかったんですが、もう大丈夫。市町村合併のおかげで長島町が桑名市になったので、ナガシマスパーランドの花火も “桑名の花火” と呼べるようになりました。　これで８月でも、市内で花火が見れます。それどころか今年は９月になってからも大丈夫でした。　夏休み期間中、土曜・日曜、お盆休みと、かなりしつこく花火を上げているナガスパなんですが、今年は梅雨明けが遅れて８月上旬に雨の日が多かったので、中止になっちゃった分が９月に回ってきたんですよね。本来ならもう終わっている筈の９月１３日に花火が見れて、ラッキーでした。

　ナガシマスパーランドの花火は、遊園地の余興のレベルを超えていると言われております。３０分で1500発くらい上がるみたいですからね。さすがに尺玉は無いようですが、７号くらいまでは上がります。　今まで、揖斐川の堤防からチラっとみた事はあるんですが、間近で見るのは初めてなので、楽しみでありますな、こりゃ。　で、ナガシマの花火を撮るなら、是非ともライトアップされたスチールドラゴンやホワイトサイクロンを絡めたいところなんですが、となると駐車場にカメラをセットするのが得策ですかね？　となると、重い三脚を持ち歩かなくても、クルマの中に入れておけば大丈夫なんですが、結果的に今回も 魚津の花火 の時と同様、手持ちで撮影することになりました。　やはり遊園地の中で見るほうがよかったんですよねー、色んな意味で。　結果、手ブレした写真になっちまったんですが、それもまた味だと思うしー。

　どうして遊園地の中で見るほうがいいのかと言うと、打上げ花火以外に “庭花火” というのがあるんですよねー。　これは花火というよりも “火祭り” といった感じの出し物で、遊園地の中、それも会場の芝生広場でなければ楽しめません。　で、これ、静止画で撮っても、その実態は今ひとつ伝わりません。 （写真・いちばん上） みたいに、ただ燃えてるだけやん。…という写真になっちゃうんですよねー。　これは巨大ドラゴンみたいな花火だからまだいいものの、グルグル回るヤツは長時間露光の結果、単なる火の固まりみたいになっちゃいました。　こういう時は、動画の出番ですなー。

　で、一方、打上げ花火のほうはというと、場内アナウンスによって玉の種類が懇切丁寧に解説されるので、花火の素人にもマニアにも、どちらにとっても有り難いですな。　型物で、とてもネコには見えないような失敗に終わってしまった場合、 「いろいろとご不満はございましょうが、ただ今のは誰が何と言おうと、 “ネコ” でございます。」 という解説がついたりします。微妙なアクセントの訛りが純粋な桑名人にとっては、ちょっと違和感があるんですが、長島人なんですかね、ありゃ？　同じ市内でも揖斐・長良川を挟んで旧・桑名市側は関西系、旧・長島町側は名古屋弁系だったりしますからね。　ま、いずれにしろ、丁寧に１発ずつ打ち上げられる大玉と、派手派手なスターマインとのコントラストも絶妙で、なかなか立派な花火大会でありました。　ちなみに長島の花火は “花火大競演” と銘打たれ、４つくらいの業者が日替わりで打上げを担当しているので、見比べてみるのもいいかも知れません。　クライマックスの派手派手さは、そのへんの地味な町村の納涼花火大会を軽く凌駕する物量攻撃で、いやあ、よかったっす。

　ただひとつ僕の予想と違っていたのは、観覧車を除くすべての乗り物のライトアップが花火の際には消されちゃうことなんですが、ま、確かによく考えたら、周囲があまり明るすぎると、花火が綺麗に見えませんもんね。　それはそれで賢明な措置だと思うんですが、とすると何かい？　今までよく目にしていた、 “ライトアップされたスチールドラゴンをバックに上がる花火” の写真とか、あれはすべて合成だったんですかい？　すっかり騙されましたなぁ。。。騙されていることに気付かぬまま、駐車場で写真を撮ったりしないで、ホントによかったです。　で、このままだと何だか悔しいので、僕だって合成してやるぅ！

　　ということで、わざとらしいくらいナガシマっぽい花火の写真が仕上がったところで、おしまい♪