【名　　称】: 長良川河口堰
【所在地】: 三重県長島町
【アクセス】: １号線を名古屋方面へ走り、伊勢大橋を渡ってすぐを右折。; しぐれ城より１０分くらい。
【ガイド】: 　最近、「お役所仕事と環境問題」と言えば諌早湾のムツゴロウですが、一昔前までは長良川河口堰問題でした。日本でも数少ない、ダムのない清流を守れ～！とか言って、椎名誠だとかカヌーのおっさんとかが騒いでいたヤツです。しかし、長良川のどんづまりに住んでいる桑名人にとって、長良川というのは隣を流れている揖斐川や木曽川と同じ、川幅が広いだけのただのきたねえ川です。桑名のあたりでは揖斐川と合流しているので、揖斐長良川という１つの川だと思っている人もいるくらいで、今まで「清流だ」と思ったことなど一度もありません。すこし上流の木曽三川公園（次回このコーナーで紹介する予定）あたりで「長良川国際トライアスロン大会」というのがあって、中継していたアナウンサーは「ここ、清流長良川で…」を連発してましたが、こんなころで泳がなければならん選手は心の底から不幸や。というくらいの水のきたなさです。ちなみにその昔、長嶋監督がまだ監督でなくて、日本トライアスロン協会の理事かなんかをやっていた頃、テレビにゲストとして出演して（録画やったけど）、「川、いわゆるリバーですね。」というコメントを発表していました。さて、問題の河口堰。１号線の伊勢大橋のすぐ下流にあります。さっきも書いたようにすぐ隣に揖斐川が流れているので、見た目には「川の半分だけせき止めた」という感じです。添付した写真でいうと、舟が浮かんでいるのが揖斐川で、土手の向こう側の見えないほうが長良川です。堰の長さは５００ｍくらいか。伊勢大橋の長さが約１ｋｍで、木曽川にかかる尾張大橋も１ｋｍくらいあるので、桑名や長島、弥富の住人は川幅が１キロくらいないと川だとは認めていません。さて長良川河口堰。自然保護団体がカヌー堰を作ったりして騒いだので、河口堰は必要なんだ。サツキマス、だいじゃぶなんだ。僕たちにまかせておけば日本は平和なんだ。ということをアピールする為にお役所（水資源開発公社かな）がパビリオンを作っています。当然、入場料はタダなので暇な人はこんなつまらないＨＰを見てないで、一度のぞいてみましょう。ビデオみたいなものも上映しています。見たことはないが伊勢湾台風や安八町の長良川堤防決壊の映像などが出て、いやあ水害ってほんとーに恐いですね。よって河口堰、必要ですね。魚道もあるからアユもサツキマスもだいじゃぶですね。という内容だと思う。堰の上も車では無理だが、歩いて渡ることは出来る。ゲートを上げ下げする機械室をのぞくこともできます。ただし基本的には観光用じゃないので、小さな子供なら手すりの隙間から川に転落、というところもあります。往復で１キロくらいあるので途中でイヤになります。必ずなります。子供ならゴネます。ある程度の苦行は覚悟しておきましょう。あらかじめ新幹線のオマケのついたキャラメルなどを用意して、ゴネた子供に与えましょう。堰の上からもどってくると魚道コーナーがあります。魚道の側面をガラス張りにして、魚が泳いでいく姿を鑑賞できるようになっています。ものすごくチャチな水中公園の気分が味わえます。; 　しかしこういうパビリオンって反対派の人は寄り付かないだろうし、もし見たとしても「ケッ。」と思うだけであまり効果はないと思うんですが。; | Previous | Up | Next