【タイトル】
オーストラリアは冬だった（完結編その１）
【所 在 地】
南のほう
【アクセス】
（前回までのあらすじ）　美加子はムービーワールドへ行った。
【ガ イ ド】
　わけがわからなくなってきたこのコーナー、今回から完結編です。志摩子さんも 美加子さんも出ません。俳句も都都逸もなしで、普通にいきましょうね。
　
　　　　　※
　
「えーと、ここまでの経過を再びおさらいしておきましょう。」
「タタリがないように？」
「それは、おはらい！」
「お嬢ちゃん。アイスクリーム買ってあげるからおいで。」
「それは、人さらい！」
「日曜日、朝９時から町内会で・・・」
「それは、ドブさらい！」
「きゃー、私のハンドバッグ！」
「それは、かっぱらい！」
「代金は商品を受け取った後で・・・」
「それは、後払い！」
「ハービー・ハンコックの夢枕に立った・・・」
「それは大日如来！」
「というわけで、朝早くケアンズに到着した我々は飛行機を乗り換え、ブリスベン へと向かった、と。」
「ブリスベンでは山に登った。むっちゃ寒かった、と。」
「いや、ホントに寒かったですねっ。」
「いや実際、オーストラリアは冬だと言われても、ウソやろ、と思ってたんですよ 。だからペラペラの長袖シャツを着ていったんですが・・・」
「ホントに冬やん！寒いやん！」
「悔しかったから腕まくりしてましたけどね。」
「ヤケになって。」
「そしたらみんなに、もっと素直になれよぉ。みたいな目で見られちゃいまして・ ・・」
「そんなんだからエンジン焼くんだ！」
「関係ないやん！」
「それからパンダを見にいったんですよね。」
「コアラ！」
「いや、私だけオプショナルツアーでね。ブリスベンから行く上野動物園・・・」
「行くなよ！」
「でも、東京タワーのレストランでお昼を食べるんですよぉ。」
「食うなよ！」
「あなたは私にお昼を食べるなと・・・」
「オーストラリアで食えよ！」
「で、コアラを見にいったんですよね。」
「そうです。ローン・パイン保護区というところ。」
「でもコアラって、想像してたのとちょっと違ったなぁ。」
「どういうのを想像してたんですか？」
「海苔の佃煮。」
「それはアラ！」
「大人の海苔の佃煮がアラで、子供の海苔の佃煮が子アラだと・・・」
「思うなよ！」
「カンガルーもいましたよねっ。」
「はい。放し飼いみたいになってました。」
「カンガルーも想像してたのとちょっと違ったなぁ。」
「どんなんだと思ってました？」
「椅子に座って頬杖ついた・・・」
「それは考える人！」
「パスカルも言ってました。人間は考える人である。」
「言ってねーって！」
　
　　　　　※
　
「そこからゴールドコーストへ向かったわけですよね。」
「はい。ブリスベンからバスで１時間くらいでした。」
「港に面したショッピングセンターみたいなところでお昼を食べましたよね。」
「多分、オーストラリア・フェア・ショッピングセンターというところじゃないか と・・・」
「えっ？東京タワーじゃなかったんですか？」
「違うって！」
「どおりで東京都庁が見えないと思ったぁ。」
「思うなって！」
「ガーリックトーストが出て・・・」
「パンプキンスープが出て・・・」
「白身魚に小麦粉まぶして焼いてトマトソースかけたようなのが出て・・・」
「さあ、今のがオードブルだな、と思っていたら・・・」
「コーヒーが出てきちゃいましたぁ。」
「こんだけかい！みたいな。」
「でもビールはおいしかったですねっ。」
「そうそう、地元のビールで“ＸＸＸＸ”という名前のやつ。」
「とてもじゃないけど、ニコニコ健全サイトには書けないような・・・」
「伏せ字じゃねーって！」
「なんて読むんでしたっけ？」
「“フォー・エックス”だったかな。でもみんな“ペケ４つビール”って呼んでま したね。」
「さっぱりした感じで・・・」
「ちょっとバドワイザーに似てますよね。」
「そうそう。つばだけの帽子・・・」
「それはサンバイザー！」
「酢１００ｃｃ、醤油５０ｃｃ、砂糖大さじ３杯・・・」
「それは三杯酢！」
「獣神・・・」
「それはサンダーライガー！」
　
　　　　　※
　
「昼食を食べてから免税店に行きましたね。」
「ええ。建物を作るための材料を売ってましたねぇ。」
「それは建材店！」
「七福神の女の神様がいて・・・」
「それは弁財天！」
　
「おばちゃん、これいくら？アンタ、これイクラとちゃうでぇ。数の子やでぇ。っ て、そのイクラとちゃうがな！びしっ！」
「それは漫才店！しかも、つまらん！」
「免税店を見て、それからホテルに到着したんですよね。」
「そうですね。」
「青白く光って・・・」
「それは蛍！」
「異性に人気抜群・・・」
「それは、モテる！」
「重い荷物でもラクラクと・・・」
「それは、持てる！」
「みかんを冷凍庫に入れておいたら・・・」
「それは凍ってる！」
「ブロードビーチというところにある、ホテル・グランド・メルキュールというと ころでしたねっ。」
「下の階がオアシスというショッピングセンターになってました。」
「おはよう、ありがとう、しつれいしました、スケベ爺ぃ・・・」
「それはオアシス運動！しかも最後が違う！」
「なるほど。“おはよう”じゃなくて、“おい兄ちゃん、金出さんけぇ”・・・」
「そこは合ってるって！」
「カジノがあるコンラッド・ジュピターズとはモノレールでつながっていましたぇ 。」
「はい。ここは２４時間・・・」
「刃物とか作ってるんですよねっ。」
「それは鍛冶屋！」
「家が燃えている〜、と叫ぶ関西人・・・」
「それは、火事や！」
「・・・ムニエル。」
「それは、アジの！わけわからんボケするなって！」
「このブロードビーチというところ、ゴールドコーストの中心であるサーファーズ ・パラダイスからはちょっと離れてるんですよねぇ。」
「免税店とかで買い物しようとすると、タクシーに乗らなければいけません。」
「免税店に行きたければタクシーの運転手に、ラマダ・ホテル・プリーズ・・・」
「そう言えって添乗員さんが言ってましたね。」
「でも私、これを間違えちゃって・・・」
「何て言ったんですか？」
「浜田ホテルプリーズ・・・」
「間違えるなって！」
「そしたら島根県まで連れていかれちゃいまして、いやあ、まいりましたぁ。」
「連れていかれるなって！」
「ついでに宍道湖でシジミの味噌汁のんできましたぁ。」
「のむなって！」
　
　　　　　※
　
「さて、翌朝は早起きして日の出を見にいったんですよねっ。」
「綺麗でしたね。」
「ちょっと辛かったけど、そこがまた・・・」
「それは、カレーでしたね！」
「いつもの例と違いましたが・・・」
「それは、異例でしたねっ！」
「“ざんげの値打ちもない”を歌ったのは？」
「それは、北原ミレイでしたねっ！」
「そんなわけで、その日はオプショナルツアーに参加したわけなんですが・・・」
「ゴールドコースト半日クルーズと・・・」
「ゴールドコーストの反日感情。」
「どんなツアーや！」
「日本人、日本に帰れ！とか言われて日本に帰って・・・」
「帰るなよ！」
「で、ただいま〜、とか言ってゴールドコーストに戻ってくるという・・・」
「戻ってくるなよ！」
「ようこそゴールドコーストへ！」
「歓迎するなよ！」
「で、ゴールドコースト半日クルーズ。」
「お金を出せばパラセイリングも出来るんですよね。」
「こんなところに若者の集まりが・・・」
「それは、あら青年部！」
「こんなところに味の素の・・・」
「それは、あらイカリング！」
「パラセイリング、やればよかったですねっ。」
「でも５０００円は・・・」
「ケチですねっ！」
「そうは言っても・・・」
「そんなんだからエンジンが足を出すんですよぉ。」
「関係ないやん！」
「ということで、１１時頃に船を降りてムービーワールドへ。」
「はい。半日クルーズとムービーワールドというツアーでした。」
「ムービーワールドでは何が一番よかったですかぁ？」
「えーと、ポリスアカデミーがよかったですねぇ。」
「私は“おいらんショー”・・・」
「やってねーって！」
「いえオプションで、ムービーワールドから行く、おいらんショー・・・」
「行くなって！」
「でも、花魁ショーだと思っていたのに“お、イランショー”でして・・・」
「どんなショーや！」
「で、テヘランに連れていかれちゃって・・・」
「連れていかれるなよ！」
「しかたないから変造テレカ買ってきましたぁ。」
「買ってくるなよ！」
「これが普通の変造テレカじゃなくって・・・」
「どんなんですか？」
「新品の１０５度数のテレカに穴をあけて、１０度数に変造したという・・・」
「あかんやん！」
「しかもこれがたったの５００円！」
「高いやん！」
　
「思わず１０枚買っちゃいましたぁ。」
「買うなよ！」
「というわけで、以上、前回までのあらすじを簡単にまとめてみましたぁ。」
「長すぎるって！」
　
ということで、あらすじだけで終わっちゃいました。いつまで続く、完結編。とい うわけで、また来週。

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