- 【タイトル】
- 志摩ぴょんの志摩半島ウキウキどらいぶ♪（その２）
- 【所 在 地】
- 三重県鳥羽市その他
- 【アクセス】
- 東名阪から伊勢自動車道を通ってパールロードをどらいぶなのぉ♪
- 【ガ イ ド】
- 「ねえ、志摩子ねえさぁん。ひなのがお小遣いをはたいて買った鳥羽ちゃんグッズ
、応募殺到だったぁ？」
- 「うん。全部で２通応募が来たわよぉ。」
- 「えーっ、たったの２通ぅ？」
- 「そう。私が買った“兄弟酒”と、ひなのちゃんが買ったハンドタオルに１通ずつ
ぅ。」
- 「えーっ、私のライターは？」
- 「応募ぜろっ！」
- 「何でよぉ・・・」
- 「彰子ねえさん地味だから、気づかれなかったんじゃないかなぁ。」
- 「えっ、ライターなんかあったっけぇ？」
- 「そもそも彰子さんなんてキャラ、いたっけぇ？」
- 「いるわよぉ！」
- 「ひなのが買ったワカメちゃんはー？」
- 「それも応募ぜろっ！」
- 「いいもーん。自分で食べるからぁ・・・。」
- 「私もライター、自分で使うからええもーん・・・。」
- 「彰子さんって煙草吸ったっけ？」
- 「軒先のごみ箱に火ぃつけるのに使うからええもん。」
- 「放火魔っ！」
- 「放火後の校庭を〜走る君がいた〜♪」
- 「放課後でしょっ！」
- 「あ、ほうかぁ。」
- 「さ、いよいよゴールデンウィークよねっ。」
- 「ひなのちゃんはどこか行くのぉ？」
- 「あ〜ん、イクぅ〜♪」
- 「どこへよっ！」
- 「とりあえず学校の裏山っ！」
- 「うらやましいっ。」
- 「どこがよっ！」
- 「裏山でなにするのよぉ？」
- 「うん。室内にはちょっと飽きちゃったしぃ。」
- 「まさか、放置プレ・・・」
- 「卓球大会っ！」
- 「室内でやりなさいよぉ！」
- 「ということで、志摩ぴょんの志摩半島ウキウキどらいぶ♪」
- 「今回は地図をたくさん使って、お薦めのドライブコースを紹介しちゃいまーす。
」
-
- ※
-
- 「まずはおさらいなんだけど・・・」
- 「おさわりぃ？」
- 「おさらいっ！」
- 「オッス、新井っ！」
- 「新井クンに挨拶しないっ！」
- 「で、おさらいがなにか？」
- 「うん。鳥羽までのアクセス方法をちょっと図にしてみたのぉ。」
- 「“三重県内の主要道路”ってやつやね。」
- 「そう。私達は東名阪から伊勢自動車道を通って、伊勢二見鳥羽ラインを通って鳥
羽まで来たんだけどぉ、観光シーズンは伊勢自動車道が渋滞しちゃうのよぉ。」
- 「渋滞はいやよね。」
- 「イライラするしぃ、おしっこちびるしぃ。」
- 「もう高校生なんだから、ちびんないのっ！」
- 「うん。ちびんないように“しびん”持って来たのぉ。」
- 「持ってこないのっ！」
- 「で、よく松阪トンネルのところで渋滞してるのよね。」
- 「津と伊勢の間だね。」
- 「そう。だから行楽シーズンは伊勢自動車道を津の次の久居インターで降りて、国
道２３号線に出たほうが無難ね。」
- 「ふーん。」
- 「距離的にはこっちのほうが近いし、２３号線は２車線で流れもいいから、そんな
に時間も変わらないはずよぉ。」
- 「高速代も安くつくよね。」
- 「あと、伊勢から磯部の方面へ行くのに便利なのが、伊勢道路という道路。」
- 「伊勢道路ぉ？」
- 「うん。伊勢志摩スカイラインの伊勢側の入り口のところから右に別れていく道な
んだけど、磯部に抜ける最短コースだし、あまり観光客は利用しないから空いてるのよ
ぉ。」
- 「志摩スペイン村に行くのはこのコースがお薦めやね。」
- 「でも景色はぱっとしないから、今回みたいに純粋にドライブを楽しむならパール
ロードのほうがいいのぉ。」
- 「うん。景色はよかったねっ。」
- 「前回はパールロードを走って鳥羽の展望台まで来たんだけど、そのコースが地図
（１）なのよ。」
- 「はいはい。」
- 「ということで今回は的矢湾から伊雑ノ浦沿いの道を通って、阿児町でリアス式海
岸を眺めて、浜島で熊野灘を見て、五ヶ所湾に沿って南勢町を走り、サニーロードに乗
るコースをドライブしたいと思いまーす。」
- 「わーい、海がいっぱい〜♪」
-
- ※
-
- 「はい、地図（２）よっ。」
- 「上半分はさっきの地図（１）と同じやね。」
- 「そう。パールロードは的矢までがシーサイドライン、そこから鵜方のほうまでは
奥志摩ラインっていうんだけど、この地図（２）でだいたいシーサイドラインのほうは
カバーしてるわね。」
- 「はい、ここで問題。次の地名はなんて読むのでしょう？石鏡、国崎、相差、畔蛸
。」
- 「いしかがみ〜、くにさき〜、そうさ〜、はんだこっ！」
- 「はい、ひなのちゃん、０点っ！」
- 「えーっ。」
- 「正解は、（石鏡）いじか、（国崎）くざき、（相差）おうさつ、（畔蛸）あだこ
、でしたぁ。」
- 「読めないよぉ！」
- 「ひなのちゃん、留年決定〜！」
- 「いいもんっ。ひなのは永遠の女子高生なんだもんっ！」
- 「４０越えてセーラー服はちょっとキツイでぇ。」
- 「一昔前のすけべ本みたい〜。」
- 「着るほうも辛いけど、着せるほうも辛い。」
- 「それを買って見るほうは、もっと辛いっ！」
- 「涙でかすんでよく見えません。写真集“完熟女子高生ひなの”。」
- 「熟しすぎや！」
- 「ということで、パールロードには何ヶ所もビューポイントがあるから、車を降り
て海を眺めて・・・」
- 「海はいいなぁ！」
- 「・・・と、つぶやく“加山雄三ごっこ”で楽しんでねっ！」
- 「楽しいかぁ？」
- 「あんまりぃ。」
- 「でしょうね。」
- 「あ、的矢の料金所よっ。」
- 「お金は先に払ってあるから出口券を見せて、ついでにパンツをちらっと見せて、
は〜い♪って素通りすれば・・・」
- 「は〜い♪」
- 「ホントにパンツ見せなくてっいいのよっ！」
- 「えーっ、だってぇ。」
- 「あのおっちゃん、今夜はムラムラやね。」
- 「おばちゃんも眠れないかもぉ。」
- 「コドモは余計な心配しなくていいのっ！」
- 「はーい。」
- 「で、どのドライブガイドを見ても、このままパールロードの奥志摩ラインを走れ
って書いてあるのよぉ。」
- 「鳥羽方面からスペイン村に行くのならこのコースやよね。」
- 「うん。でも奥志摩ラインって海が全然見えないしぃ、おもしろくもなんともない
道なのよぉ。」
- 「景色がよくないと、つまらんよね。」
- 「そう。そこで志摩子のお薦めは、的矢から右に曲がって、伊雑ノ浦（いぞのうら
）沿いの道を走って磯部町の国道１６７号線に抜けるコース。地図（３）を参照してね
っ。」
- 「ふーん。あ、立派なホテルが見えてきたよぉ。」
- 「伊勢志摩ロイヤルホテルよぉ。ここらあたりはバブルの頃にいっぱいリゾートマ
ンションが建ったところなの。」
- 「この信号を右折するんやね。」
- 「あ、ちょっと待って！このすぐ先に景色の綺麗なところがあるのよぉ。」
- 「ほーい。じゃ、とりあえず真っすぐね。」
- 「はい、道の右側の公園のところに車をとめてっ！」
- 「橋の手前やね。」
- 「はい、よく出来ましたぁ。ここがパールロードの一番の見どころの・・・」
- 「北のまんどころぉ♪」
- 「関係ないでしょ！」
- 「そうよねぇ。ニコニコ健全サイトで“まんどころ”はちょっと・・・」
- 「そういう問題じゃないでしょ！」
- 「わーっ、綺麗っ♪」
- 「ここが的矢湾大橋なのぉ。」
- 「よく写真で見るよね。」
- 「そう。パールロードっていうと、たいていここが出るのよね。」
- 「ということで、ちょっと休憩したらまた出発よっ。」
- 「はーい♪」
-
- ※
-
- 「じゃ、ここからは地図（４）に従って、磯部の町から阿児町に抜けるわよぉ。」
- 「あごいさむの故郷ぉ♪」
- 「違うわよっ！」
- 「でもコドモの頃、あごの長いコって必ず“あご湾”って呼ばれていたよね。」
- 「そう！で、中学に入って英語を習うようになると、“long long ago！”」
- 「アントニオ猪木！」
- 「クッキングパパ！」
- 「ど根性ガエルのウメさんっ！」
- 「国際秘宝館のうまっ！」
- 「それは関係ないでしょ！」
- 「アレはあごが長いというより馬ヅラなのよぉ。」
- 「うまだからねぇ。」
- 「馬並みだしぃ。」
- 「ひなのちゃん！」
- 「ということで、的矢湾大橋のところからちょっと戻って、伊勢志摩ロイヤルホテ
ルのところの信号を左ね。」
- 「おっけー！」
- 「ということで左に曲がってみたんやけど・・・」
- 「ただのイナカ道ぃ！」
- 「お薦めするほどのこともないやん！」
- 「まあまあ。もうすぐ海が見えてくるからぁ。」
- 「・・・・・。はい、約１０分経過〜。」
- 「あ、見えてきたぁ！」
- 「はーい、これが伊雑ノ浦（いぞのうら）でーす。綺麗ですねー、絶景ですねー。
」
- 「まあまあ。」
- 「ぼちぼちぃ。」
- 「ちょっと潮がひいていて今ひとつねぇ。」
- 「うん。干潟みたいになってるぅ。」
- 「でもまあ、山の中の道よりはマシやね。」
- 「ねっ、ねっ！」
- 「あ、だんだん狭くなって川みたいになってきたぁ。」
- 「もうひとつ、爽やかでない景色よねぇ。」
- 「まあね。」
- 「あ、なんかお洒落な建物があるよぉ。」
- 「ここ磯部町は、名前はなんだかイナカくさいんだけど・・・」
- 「うん。お餅の磯部巻きを想像しちゃう〜。」
- 「ちくわの磯部揚げとかぁ。」
- 「さばさんの好物よねっ。」
- 「ステーキよりうまいかもしれんとか言ってたから、どういう味覚してんだか・・
・」
- 「で、この磯部町なんだけど、スペイン村ができたものだから、町の中の建物をス
ペイン風にしようと張り切っているのよぉ。」
- 「でも、はっきり言って・・・」
- 「場違いっ！」
- 「周りはただのタンボやもんねー。」
- 「だいたい、どうして志摩でスペインなのぉ？」
- 「そうそう。長崎でオランダというのは納得できるんやけど。」
- 「日光の江戸村も許せるぅ。」
- 「けど、日光のウエスタン村は許せんっ！」
- 「志摩のスペイン村も、なんだかねー。」
- 「ご説明申し上げます。三重県の志摩地方の気候は、スペインのアンダルシア地方
とよく似ております。そこで三重県とスペインのアンダルシア州とは姉妹都市の提携を
結んでいるのであります。」
- 「あんだるしあ〜？」
- 「うん。違ったかも知れないけど、なんかそんなようなものだと思ったわ。」
- 「あんだぁ〜るぅし〜あ〜、あんだ〜るしぃあ〜♪」
- 「それはサンタルチア！」
- 「いち、に、あんだるしあっ、にー、にー、あんだるしあっ♪」
- 「それはサンガリアっ！」
- 「あ、そっかぁ。どうも無理があると思ったぁ。」
- 「無理がありすぎよっ！」
- 「でも、場違いでもなんでも若いギャルには人気あるみたいやから、とやかく言う
筋合いはないよね。」
- 「そうね。ホテルなんかシックでとってもＥ感じぃ♪て評判らしいわよぉ。」
- 「ひなのちゃんもやっぱり、こういう感じのホテルがええの？」
- 「ひなの、あんまり〜。」
- 「じゃ、どういうのがいいの？」
- 「やっぱり、西洋のお城みたいな建物でぇ・・・」
- 「それ、ラブホテルやん！」
- 「今どき、そんなベタなラブホってあんまりないわよぉ。」
- 「そうかなぁ。」
- 「あ、これが駅なんやね。」
- 「そう。電車でスペイン村に来る場合には近鉄特急の磯部駅を利用してくださーい
。」
- 「踏み切りをわたってと。こっからどうするの？」
- 「交差点を越えて、すぐ先の信号が国道１６７号線なの。そこを左に曲がってね。
」
- 「了解っ！」
- 「ここからしばらくは町中のつまんない道なの。」
- 「次はどこへ行くんだっけ？」
- 「うん。阿児町にある横山展望台へ行こうと思ってね。」
- 「横山ぁ？ちゃんと看板出てるぅ？」
- 「国道から左に入っていく道があるんだけど、ちょっとわかりにくいから浜島のほ
うから回ろうと思って。」
- 「おまかせしまーす。」
- 「・・・・・。１０分経過ね。」
- 「あ、横山展望台って。」
- 「あれ、新しい道が出来たのかなぁ。ここ曲がってみるぅ？」
- 「手遅れっす！」
- 「じゃ、真っすぐ行ってね。」
- 「大丈夫なん？」
- 「大丈夫、大丈夫っ！」
- 「・・・・・。あ、ここにも横山展望台って。」
- 「ここが私が言ってたところよぉ。でも鋭角に曲がらなければならないから、ちょ
っときついでしょ。」
- 「そうやねぇ。」
- 「はい、真っすぐ真っすぐぅ！」
- 「大丈夫なん？」
- 「大丈夫、大丈夫っ！」
- 「・・・・・。ということで、ここにも綺麗なホテルが建ってるね。」
- 「新しく出来たみたいね。で、その先の交差点を浜島って書いてあるほうに右折し
てね。」
- 「右折ねっ。」
- 「はい、おっけー。しばらくすると右手に横山展望台って小さな看板が出てるから
注意してね。」
- 「うん。ちょっとゆっくり行くわ。」
- 「あ、そこそこ。サン・シルバーっ！」
- 「さんしるばあ？」
- 「喫茶軽食サン・シルバーの看板が目印なの。そこを右折よっ！」
- 「わかりにくいなぁ。」
- 「横山展望台っていう目立たない看板もあるねっ。」
- 「この道を真っすぐのぼっていってと。ほら、ここに水道のタンクがあるでしょ？
昔、仕事でここに来たことがあるからこの道を知ってるのよ。」
- 「マニアしか通らんのとちゃう？」
- 「そうね。ちょっと道幅も狭いしぃ。」
- 「前から車が来たら嫌やね。」
- 「もうちょっとの辛抱よっ！」
- 「あ、別れ道ぃ！」
- 「なんか書いてあるよぉ？」
- 「えっとぉ・・・。真っすぐっ！」
- 「ホンマにぃ？」
- 「芝生広場って書いてあったから大丈夫よ、きっと。」
- 「・・・・・。どうです、志摩子はん。この道に見覚えありますかぁ？」
- 「ありませーん！」
- 「おーいっ！」
- 「明らかに間違っているわね。自信を持って断言できるわっ！」
- 「威張って言わんといてよぉ！」
- 「運転手さん。引き返してちょうだいっ！」
- 「旦那ぁ。この狭い道じゃ無理っすよぉ。行けるところまで行っちゃいましょう。
」
- 「んもー。頼りない運転手さんねぇ！」
- 「アンタのせいやろっ！」
- 「あ、ほらほら、駐車場だぁ。あそこでＵターンできるよっ。」