“Zaurus SL-A300”で使っていたＳＤカードがブッ飛びました。ふと気が付いたら中身がすべて消えておりました。ということで 『小耳にはさもう』 は第２回で打ち切りとさせて頂きます。で、今週から新しい本です。 『できる男のパンツの色』 。いやあ、いいですなあ。ぱんつ好きの僕にとっては避けては通れないって感じぃ？…って、いや僕は別に “できる男のパンツの色” にはあまり興味は無く、では “できない男のパンツの色” に興味を持っているのか？…というとそういうわけでもなく、でもまあ、パンツならいっかぁ。…と思ってとりあえずダウンロードしてしまったんですが、もしかしてここで言う“パンツ”って、おじさんが言うところの“ズボン”のことなんぢゃないか？…という気がして、とっても心配なのであります。もしそうだったら返品するぅ！

　で、第１章は 「女が惚れるとき」 というタイトルがついております。女がズボンに惚れたという話はあまり聞いたことがないので、あるいはやっぱり“ぱんつ”のことなのか？…と期待が持てるわけでありますが、なんせダウンロードしたザウルス文庫ファイルの名前が “dekipan.zbf” ですもんね。…と思って読み始めてみたら、想像以上に今ひとつでした。あまりにも今ひとつだったので４ページほど読んだ時点でムカついて削除しちゃいましたが、金返せぇ！…と思わずにはいられません。なーにが “できパン” や！…と文句のひとつも言いたくなってしまいます。で、仕方がないので新しい本を何冊かダウンロードしてみたんですが、中では 『殺人全書』 というのが１１ページくらいまで読み進んだ時点ではなかなかよさそうだったので、今週からこの本を取り上げてみたいと思います。何せ、電子文庫の分際で８００円も取られちゃったので、そう簡単にゴミ箱行きというわけにはいきませんからね。で、 『殺人全書』 というタイトルを見ただけでは「しょうもない推理小説か？」と思われてしまうかも知れませんが、光文社電子書店の書籍案内によると、“バラバラ殺人、毒殺、古典的な紐よる絞殺、自動車による轢殺、業務上過失致死……殺人行為は、この世に生きる人と人とのかかわりの極限状況を露呈する。同時に、人間が内に持つ、得体の知れない深淵をかいま見せ、時代と文明をも象徴してあらわすものである。小説、評論で活躍する著者が、人間と文明を考察した迫真の衝撃作。” …とのことでありまして、いや、こういった文章を無断で引用していいのかどうか知りませんが、とりあえず斜体の強調文字にしておいたので大丈夫なんじゃないですかね？（←どういう根拠？） ま、例え駄目だとしても苦情メールが来るぐらいのことで、まさか首を絞められてバラバラにされちゃうこともないでしょう。

　ということで、まずは“バラバラ殺人”に関する考察であります。しかしこの“バラバラ殺人”という表現もよく考えるとヘンですよね。殺す時点では首を絞めるなり、包丁で刺すなりといったノーマルな手段によるのが普通でありまして、バラバラにしちゃうのは死体遺棄の段階でありますので、“バラバラ死体遺棄”とするのが正解なんぢゃないか？…という気もするんですが、ま、生きたまま切り刻んでバラバラにしちゃった場合は問題外ですけどね。で、この本ではまず、もしも、きみが衝動的に人を殺したら後始末をどうするかね。…という問いかけで始まっておりまして、この文体はちょっと。…と、思わずファイル削除したくなっちゃいましたが、すぐに普通の文体に戻るので、ここはひとつ思いとどまって下さいね。で、著者が“茶飲みばなし”としてこのような問いかけをしてみた結果、死体をそのままにして逃げる。あるいは山に穴を掘って埋める。もしくは工事現場の壁に塗りこめる。…などといった回答が得られたそうですが、“工事現場のカベ”だけはヤメといたほうがいいと思いますけどね。１年もするとカベに“人間の形をしたシミ”が浮かび上がってきて、すぐに怪しまれちゃいますからね。池に捨ててもやがては浮かび上がってきちゃうし、確かに死体というのは始末に困るものでありますなぁ。そこでまあ、「バラバラにしちゃえ！」という発想が出てくるわけでありますが、死体をバラバラにしちゃう動機としては、いくつかのパターンがあるんだそうです。

　１．死体の始末に困って、とりあえずバラバラにしてみたのぉ♪
　２．生き返ることへの恐怖。
　３．死体の身元がバレるのを防ぐため、証拠隠滅の手段として。
　４．復讐、もしくは嫌がらせ。
　５．愛するが故。

まず“１”のパターンでありますが、可愛く “♪まーく” を付けてる場合じゃねーだろ！…というのが最初の印象ですね。で、“２”の 「生き返ることへの恐怖。」 というのはこの本では具体的な項目としては上げられておりませんが、僕の過去の体験からするとこの意識が強かったですね。もしバラバラにしないで穴に埋めたりして、生き返って“仕返し”に来たりすると、イヤですもんね。生き返っても歩けないように両足を切断しておいたほうが無難でありましょう。この本の最初に紹介されている、１９歳のギャルを襲って殺して死体をバラバラにしちゃった古屋栄雄クン（←本名？）もそのような供述をしております。で、この人の場合、切り取った乳房や陰部を胸にかかえて村の神社まで歩いていったというから、“５”の 「愛するが故。」といった意識もあったのかも知れませんね。ちなみに僕はネクロフェリアでありますが、さすがにバラバラにする趣味はありません。そんな“生身・しびれフグ”みたいなもんを持ち歩いても、しょうがないだろうに。…という気がするんですが、ま、栄雄クンには栄雄クンなりの考えがあったんでしょう。で、“３”の「証拠隠滅」でありますが、これはどうも今ひとつのようでありますな。バラバラにした死体が見つからなければ問題はないんですが、いざ池に浮かび上がってしまえば、多少切り刻んであったところで、すぐに身元はバレちゃうようでありまして。ちなみに死体を首・胴体・右手・左手・右脚・左脚の６つのパーツに分解してコモに包んで池に投げ捨てた場合、いちばん最初に浮かんでくるのは胴体の部分なんだそうです。腸の中にガスが溜まって比重が軽くなるから。…というのがその理由だそうですが、それならいっそ、バラバラにしないでそのまま池に投げ込んじゃったほうが安心？…という気がしないでもありませんね。もっとも野本岩男クンみたいに鉄アレイと一緒に沈めても妻子の死体は浮かび上がっちゃうわけだから、やっぱり悪いことは出来ませんなぁ。。。

　で、事件のほうは陰惨そのものです。もう、ここに書き写すのも気が重くなるような救いのない事件でありまして、いや、何だか次第に書くのが面倒になってきたとかそういうことではなくて、しかし何ですな。この著者の態度には“殺人事件”でウケを狙おう。…といったところが少なからずあって、ちょっぴり不快ですな。いや、人のことを言えた義理ではないんですけどね。いずれにせよ“バラバラ殺人”には、人間の弱さとか愛の哀しさみたいなものを感じさせる“切ない事件”が少なくないんですが、ハエオくんの場合は駄目ですな。ただスプラッターに肉片を畑に撒き散らしたりしているだけですもんね。で、本のほうはしばらくハエオくんの“すけべ体験”に費やされます。ま、乳房や陰部を切り取って神社に祭ったりしていたわけだから、相当なヘンタイであるには違いないわけですが、僕は人の“すけべ体験”を見たり聞いたりするのはあまり好きではないタチなので、いや、人が“すけべ体験”している動画を見たりするのは嫌いじゃないんですけどね。ま、いずれにせよこの部分は“バラバラ殺人”とは直接的には関係がないので詳しくは触れませんが、ハエオくんが実は「オクテっと言うんでございましょうかね？」といったタイプで、すけべ本を見てもちっともコーフンしない。…と告白しているのは意外でもあり、ま、普段から適度にコーフンしている人のほうが、いざとなったら無茶をしないということなんでしょうかね？いや、よくわかんないキャラですなぁ、ハエオくん。。。

　さて、そんなハエオくんが、どうしてバラバラにしたいほどの衝動を感じたのでありましょうか？しかも人違いで。…というのがこの章のテーマなんですが、興味のある人は自分でダウンロードするなりなんなりして、読んでくださいね。いや、何だか次第に書くのが面倒になってきたとかそういうことではなくて。ちなみに光文社電子書店は ここ にあります。宇野鴻一郎センセイの 『濡れて騎る』 というのも今月の新刊で出ております。あたし、結婚したけど、子どもはまだなので、ピチピチ若いんです。夫だけじゃ、とても満足できない。冒険しなくちゃ。そんな矢先、同じ団地の奥様から夫婦交換（スワッピング）の誘いをうけたんです。主人たら、異常に興奮しちゃって、もう大変！！ …って、こっちのほうがよっぽど面白そうですね。ということで、僕は急に忙しくなりましたので、今週はこれでおしまい。