“ダイナランド” というところに行って来ました。ダイナランドというと何となく、ダイナマン・ショーとかをやってる遊園地みたいに思えるかも知れませんが、違います。　今どき、ダイナマンというのはいくらなんでも古過ぎやろ？…と思わずにはいられなくて、お子様をたくさん呼び込むためにはやはり、デンジマンあたりの大物級を招聘しておきたいところですよね。　うちの会社の仕事を手伝って貰っている職人さんに昭平さんという人がいるんですが、昭平さんを招聘してみたところで、たぶん駄目だと思います。　で、ダイナランドというのは結局のところ、いったい何なんだ？…というと、岐阜県は奥美濃地方にあるスキー場の名前だったりするんですが、どうしてダイナランドなのかと言うと、大日岳という山の斜面にゲレンデがあるので、ダイナランド。　多分そういうことなんだと思います。　このエリアではまずまずの規模を誇っていたりするんですが、ここ数年では１１月の初滑り時期に行ったことがあるだけだったりします。　参考レポートとしては ここ を見てもらうとして、で、このスキー場がですね、２年ほど前からオフシーズンの施設の有効活用として夏の間 “ゆり園” というのを開くようになったんですが、ユリというのは夏場のゲレンデのような環境でもわりと育てやすい植物なのか、 “白馬岩岳” とか “軽井沢プリンスホテルスキー場” とか、最近、同じ企画を始めたところは少なくありません。　わりと昔から “富士見高原” というところでやっていて、かなりの好評を博していることも影響しているのかも知れません。

　ちなみに僕はユリに対してどういう感情を持っているのかというと、決して悪いイメージはありません。　特に小学生の頃の僕は “ユリ大好き少年” でありまして、ユリ・ゲラーの出る 「木曜スペシャル」 は、いつも欠かさず見ておりました。スプーンを曲げたりとか、壊れた時計を遠隔操作で直したりとか、行方不明者を探し出したりとか、すばらしい能力を持ち合わせていましたからね、ユリくんってば。　僕の従姉のユリちゃんもユリ・ゲラーが大好きで、子供の頃、僕の家に遊びに来た時にたまたまユリ・ゲラーの番組をやっていたんですが、いよいよ行方不明者が発券されるか？…という佳境に差し掛かったところで、うちのおかんから 「お風呂入っておいなー！」 と言われて、めっちゃ不満そうな顔をしておりましたな。　結末が気になるあまり、入浴途中で風呂場の窓を全開にして、 「どうなったー？」 と叫んだりしておりましたが、当時、うちの風呂は母屋から離れた庭のところにあったんですけどね。　とまあそんなことで、僕はユリと聞くと、結局は見つからなかった行方不明者のことを思い出してしまうわけなんですが、とまあそんなことで、“ダイナランド ゆり園” に行ってみることにしました。　場所的に近い “ひるがの湿原植物園” とペアにして行くことにしたんですが、もう１ヶ所、今回は時間の都合で行けなったんですが、 “牧歌の里” というところも絡めてみると、お花好きのオバチャンにはかなり楽しめるコースになるのではなかろうかと。　わりと多いですからね、お花好きのオバチャン。　恐らく、話好きのオバチャンに近いくらいの数はいるような気がするんですが、ここダイナランドにもスキーやスノーボードとはまったく縁が無さそうなオバチャンがたくさん訪れていたのでありました。

　お花好きではあるものの、あまり話好きではない僕は、入口のところでお姉さんから 「入園料とリフト代がセットで、１５００円でっす♪」 と言われて、た、た、た、高っ！…と思ってしまったんですが、いや、意外と入園料をぼったくられるものなんですな。　上のほうまで歩いていくとなるとかなりの距離があるのでリフト代５００円というのは仕方ないとして、入園料１０００円はちょっと高過ぎるやろ、ネエちゃん！　ま、オープンしたばかりで咲いている花が少ないというので、無料招待券を１枚サービスしてくれたので、結果的にはめっちゃ得した気分だったんですけどね。　ちなみに、リフトなど生まれてこの方、一度も乗ったことが無いっ！…というオバチャン層に配慮してか、同じ料金で山の上のほうまで連れてってくれる連絡バスも出ていたんですが、リフトで５００円というのは何となく納得がいくものの、バスの５００円というのはちょっと高過ぎやしませんかね？　ま、僕はリフトのほうに乗ったから別にどうだっていいんですが、このリフトのほうにも少し問題がありました。　というのもですね、リフトを降りる直前のところで、強制的に乗車中の写真を撮られるというシステムになっていたんですよね。　ギャルと仲良く並んでいるところならともかく、ひとりでイジけてリフトに乗っている姿なんか撮るなって！　そもそも僕は極端に写真うつりが悪いので、自分の姿を撮られるのは苦痛なんですよね。　いや、それは写真うつりが悪いのではなくて、実物のほうに問題があるのではないか？…という意見もあろうかとは思いますが、いずれにせよ、大きなお世話なサービスだと思います。　ま、写真を撮られても買わなければいいだけの話なので、別に実害があるわけではないんですけどね。

　で、ゆり園のいちばん上のところまでリフトで上ってみた結果、まだあまり花が咲いてへんやんっ！…ということが判明したんですが、ま、それは入口のところでネエちゃんに言われて覚悟していたことだし、その代償として無料招待券を１枚貰っているので、あまり文句は言えないんですけどね。　ま、ぜんぜん咲いてなかったというワケではないし、根がスキー場なのでそれなりに眺めもよかったりするので、のんびりと景色を眺めながら坂を歩いて降りてくるというのも、なかなか楽しいものではあったりするんですけど。　ちょっとケバ系の黒っぽい服に身を包んで、我が娘を姿を激写していた人妻だって見ることが出来たしー。

　ちなみにユリの花というのは、お花撮影の素材としては初級向けだったりします。　花の大きさがかなりデカイので、さほど苦労しなくても、そこそこの写真が撮れるんですよね。　ユリといえば、白っ！…というイメージがあるんですが、この手の “ゆり園” では様々な色のユリを見ることが出来るので、けっこうカラフルでゴージャスだったりします。　黄色いユリたんは黒い花粉とのコントラストがいい感じだし、赤っぽいユリたんは青空をバックにすると映えますよね。　ちなみに、いちばん下の写真にはギャルが写っていたりするんですが、分かりますかね？　ラブラブなぺヤングが彼女をユリの花の前に座らせて、さかんにシャッターを切っている様子を、僕は影からこっそりと眺めていた次第でありますが、いや、別に寂しくなんかありません。　悔しくもなければ、羨ましくもないんですが、決して気分がいいものではないので、今日のところは、おしまいっ！