<簡略版> 伊那スキーリゾート＆駒ヶ根高原♪（'06）
【地 域】 中央道西部
【公式ＨＰ】
伊那スキーリゾート ： http://www.inaski.com/
駒ヶ根高原 ： http://www.chuo-alps.com/
【日 程】 平成１８年１月８日（日）
【あらすじ】 毎年恒例の “塩サバ１号＋塩サバ２号ファミリー合同＠１泊２日スキーツアー” でありますが、今年は志賀高原の熊の湯に宿を取って、志賀と北志賀で滑る予定だったんですよね。 が、初日、長野県北部は雪の予想でありましたので、悪天候でお子様がゴネるという事態を避けるため、行き先を “しらかば ２in１＆白樺高原国際” に変更して、暗くなる寸前になんとか熊の湯に到着することが出来たんですが、翌日もですね、しっかりと雪が降っておりました。これはもう、お子様が （１） ゴネる。 （２） 拗ねる。 （３） グレる。…のうちの、どれかになるのは確実でありまして、僕としても、吹雪の中で滑るほどの物好きでもないので、志賀高原にはさっさと見切りを付けて、次なる候補地を探すという戦術に出ることにしました。北信地方が雪でも、松本あたりでは晴れているということがよくありますからね。 で、山から降りて湯田中まで来ると、何だかすっかり雪もやんでしまったので、とりあえず “北志賀竜王” に行ってみることにしたんですが、向かっている途中でまた振り出したので、スキー場まであと５キロくらいの地点で断念して、引き返すことにして。 この時点で僕はかなり捨て鉢な気分になっていたんですが、どれくらい捨て鉢だったのかというと、 「えーい、この際、 “伊那リ” と “駒ヶ根” でエエわい！」 みたいな。 長野県内・全ゲレンデ制覇を目標とする僕としては、この未開の地の２箇所は是非とも片付けておかねばならない存在ではあるんですが、あまりにもチンケ過ぎて、まったくソソられるものがなかったんですよね。天気が悪くて半ばヤケクソ気味の今回、こういうザコ共を片付けておくというのは、ちょうどいいチャンスかも知れません。 ということで、とりあえず行ってみることにしました。いや、最後の最後まで、あまり気は進まなかったんですけど。
【アクセス】 名古屋から中央道で２時間、ノーチェーンで行けるお手軽スキー場。…というのが “伊那スキーリゾート” のウリであります。インターで言うと駒ヶ根ＩＣと伊那ＩＣのちょうど中間くらいなので、名古屋から行く場合はどちらを利用すればいいのか悩むところでありますが、志賀高原から南下するのであれば伊那で降りるのが正解でありましょう。 で、インターからもっと近くて分かりやすいのかと思ったらそうでもなくて、何度も何度も右や左に曲がらされた記憶があります。もっとも、これはカーナビの誘導に問題がありまして、インターを降りて国道１５３号線に出ちゃったのがそもそもの間違いだったような気がします。インター出口の信号を右に曲がって、広域農道のほうに出ればよかったんですなー。失敗しました。 で、農道に出たらスキー場の看板にしたがって山のほうへと曲がっていけばいいんですが、最後の上り坂は思ったよりも急でありまして、降雪直後だとノーチェーンではちょっとヤバいのではないですかね？ ノーマルタイヤならチェーンを巻いたほうが間違いないと思いますが、ま、そこまで苦労して行くようなゲレンデでもないんですけど。
一方、 “駒ヶ根高原” のほうは駒ヶ根ＩＣから 2.5kmという至近距離でありますので、アクセスは抜群でありますな。というか、ほとんどそれくらいしかメリットが無いような気もするんですが、運転で胃が痛くなるような難所もないので、何も心配することはありません。
【駐 車 場】 “伊那リ” の駐車場はですね、大混雑しておりました。練馬の大根祭りでも、ここまでの大混雑は無いのではないか？…と思ってしまうほどだったんですが、ま、到着したのが昼頃でしたからね。 ここの駐車場は斜面に沿って段々に作られているんですが、確か第７駐車場あたりに止めさせられたような記憶があります。かなり急な階段をいくつもスキー靴で昇降させられることになって、面倒くさい＆体力的につらい＋階段オチの危険性もあって、いいことなどひとつもなかったんですが、ファミリー向けのスキー場としては、大いに改善して欲しいポイントでありますな。 ま、そんなこと言われても地形的に無理な話だし、それが嫌ならもっと早く到着するようにしろよ！…と、逆ギレされるのがオチのような気もしますが、おそらく離れたところからはシャトルバスが運行しているものと思われるので、中途半端に第６駐車場とかに止めるよりは、もっと下のほうが楽だったりするかも知れません。
一方、 “駒ヶ根高原” のほうも駐車場はやや段々になっていて、ゲレンデまでちょっと距離があったような気もするんですが、ま、階段がないだけマシだと思って諦めるしかありません。いずれにせよ、駐車料金がタダである以上、あまり文句ばかり言っては罰が当たりますよね。…といった、謙虚な気持ちを持ったお子様に育て上げたいところでありますが、ま、 「遠い〜。めんどい〜。歩くの嫌や〜。」 とゴネられるのが普通だと思いますけど。
【ガ イ ド】
（伊那スキーリゾート）
このスキー場の第１印象は、とにかく混んでいるっ！…ということだったんですが、名古屋人は同じくらいの所要時間であれば、恐らく奥美濃エリアに流れる筈だし、伊那や飯田あたりの地元民が大挙して押し寄せているんですかね？もうちょっと足を伸ばして、白樺湖エリアとかに行けばいいと思うんですが、ま、大きなお世話かも知れませんけどね。３連休の真ん中だったので、恐らくシーズン中でも屈指の人手だったと思うんですが、いや、こんなチンケなスキー場でこれほどリフト待ちをすることになるとは、思ってもみませんでした。
ま、唯一の救いは、 “北信は駄目でも中南部は晴れていることが多い” の経験律がずばり的中して、上々の好天であることなんですが、ただ、リフト券チェック係の兄ちゃんにはあまりにもヤル気が感じられず、愛想もなく、また、時おり出題される “くまちゃんクイズ” のセンスの無さと賞品のショボさもかなりのマイナス・ポイントでありまして、ま、一度来てみてどんなところなのか雰囲気だけ掴めれば、それで僕の目的は達成されるので、細かい話はべつにどうだっていいんですけど。 ということで、では続いて、ごく簡単なコースの説明でありますが、このスキー場の実質的に２つのコースから成り立っていると言えるのではなかろうかと。
“ファミリーコース” （ 400ｍ・最大 16°平均 8°）
“パノラマ＋ドリームコース” （ 500ｍ・最大 25°平均 18°＋700ｍ・最大 16°平均 10°）
えーと、以上です。２本のコースは完全に独立した作りとなっておりまして、素人もしくは初級者、あるいはお子様向けの “ファミリーコース” に暴走系の中上級者が紛れ込む心配がないので、安心と言えば安心なんですけどね。 が、素人もしくは初級者、あるいはお子様ではない暴走系のスキーヤーである僕としては実質的に１本しか滑るところがなくて、仕方がないのでとりあえず “第１クワッドリフト（650ｍ）” というのに乗ってみることにしましょう。このリフトの終点から下に向かって滑り降りると、それが “ドリームコース” ということになるんですが、ここだけでは距離的にも斜度的にも物足りなくて、あまりドリームが感じられませんので、もう１本リフトを乗り継いでゲレンデトップを目指すことにします。 乗り継ぎ用のリフトとしては出発点と長さが違う “第１ペア（600ｍ）” と “第３ペア（350ｍ）” の２種類があるんですが、第３のほうはヤル気が感じられなくて運休しておりましたので、少しドリームコースを滑り降りた地点から第２ペアのほうに乗車することになります。何でもいいけどこのリフト、とっても陰気臭くて、どんどん気分が沈み込んでしまいますなぁ。。。
が、ゲレンデトップまで行ってしまえば、さすがに “パノラマコース” と命名されているだけのことはあって、南アルプスのパノラマが悪くはありません。とまあそんなことで、このコースの詳しい滑走状況に関しましては （コースガイド編） のほうを見てくださいね。
“伊那リ” 以上に期待出来そうにもなかったのがこの “駒ヶ根高原” なんですが、何せコースの数が２本しかない上に、滑走距離が２つとも極めて短小ですからね。期待せえちゅうほうがどうかしているというのもでありまして。ちなみに、コースのスペックはこのようになっているんですけどね。
“すずらんコース” （ 500ｍ・最大 24°平均 15°）
“しらかばコース” （ 500ｍ・最大 32°平均 18°）
２本のコースは共通のゲレンデベースからＶ字型に延びていて、その中間地点にお子様用の “そりゲレンデ” があるという、シンプルで分かりやすい構成であります。どこをどう滑っても迷いようがないので、ファミリーにはとっても安心でありますが、とりあえず “第１ペア（452ｍ）” に乗って、 “すずらんコース” でも滑ってみますかねぇ。
このコースは最大斜度 25°という公式データが示す通り、初級者向けコースのわりにはちょっと急であります。 ズブの素人だと半泣きになったり、失禁したりする恐れがあるんですが、コース幅はまずまず広いし、南アルプスをパノラマするロケーションも悪くありません。タラタラの緩斜面ということでもないので、中級者でもそこそこ楽しめるんですが、やはり距離があまりにも短すぎるのが祟って、それほど嬉しいものではないんですけどね。 さっさと “しらかばコース” のほうへと移動したほうが得策ではないかと思われます。
このスキー場は駒ヶ根の町からでも斜面がよく見えているんですが、 “しらかばコース” のほうは、マジかよ？…と言いたくなる程、けっこう急だったりするんですよね。所詮は駒ヶ根高原だと思って馬鹿にしていると痛い目に会うかも知れませんが、とっても陰気な “第２ペア（482ｍ）” から見ても、上のほうはかなりの傾斜があるように見受けられて、いやあ、こんなところに来るんじゃなかったですなぁ。。。
…と、初級者なら思わず泣きが入るところでありますが、これがまた中級者にはなかなか楽しい斜面でありまして、ま、詳しい話は （コースガイド編） を見てくださいね。
【総合評価】 滑走距離的にはまずまずかな？…という気がしていた “伊那スキーリゾート” は、駐車場が遠いのと、リフトがクソ混んでいたのと、係のお兄さんの態度が投げやりだったのが祟って、印象があまりよろしくありません。 ま、混んでいたのは行った時期が悪かったせいもあるんでしょうけどね。コース的には可もなく、不可もなくといった感じで、とっても普通でありました。 一方、 “駒ヶ根高原” は期待度ゼロだったにも関わらず、 “しらかばコース” は、なかなか楽しめるコースでありましたな。 ま、滑るところはそこしかないような気もするんですが、１時間程度の暇つぶしにはなるのではなかろうかと。リフトが２本ともペアでありますので、12回で 2400円の回数券で 12本も滑ることが出来て、それだけ滑ればかなりの満足感があると思います。というか、きっと飽きるような気もするんですけど。
