（ ※ このページで使用している図やグラフは Germin社 “Geko301” のデータを元に “カシミール” で作成したものです。 ）
【さばレポ】 <簡略版> 伊那スキーリゾート＆駒ヶ根高原♪（'06）
【コース平面】 僕たちはこのシンプルな平面図から多くのものを学び取らなければならないんですが、まず最初にゲレンデが開かれている地点の地形を読み取らなければなりません。ちょうどコースの下に “伊那スキーリゾート” という字が書かれているので、かなり見難いものがあるんですが、スタート地点付近 （地図の左側） は両側を山に挟まれた谷間にあるということが分かりますな。いや、何となく。 で、下がるにつれて次第に広がりを持つようになって、等高線の間隔も広くなって傾斜が緩やかになってくることが分かるんですが、えーと、この地図は北が上になっているので、このコースは東斜面にあるということになりますか。東向きの谷間ということになると、午前中はいいんだけど、昼を過ぎると日陰になって、陰気臭くて気分が滅入るんだよね。…ということになるんですが、ま、その分、気温の上昇による雪質の悪化は最小限に抑えられるので、昼からでもわりと小マシなコンディションが確保されるということは言えるかも知れませんけど。 ということで、僕がこの地図から読み取れるのは、以上です。
で、続いてはＧＰＳのトラックログでありますが、地図上に色付きの線で示されているのが、僕の滑走軌跡でありますな。表示の設定をですね、斜度が 25度以上の急斜面が “赤” 、20度前後の中斜面が “黄” 、10度以下の緩斜面が “青” となるようにしておきましたので、あ、 “黄” という字がちょっぴり見難かったんですが、とりあえず信号機の法則で危険度を推測して貰えばいいのではなかろうかと。で、中間色の原理からして、中斜面と急斜面の中間くらいの斜面は “オレンジ色” 、緩斜面と中斜面の中間くらいの斜面は “緑色” で示されることになるんですが、このコースはですね、前半がオレンジから緑で、後半が緑から青色といった感じの斜度変化と見ればいいんですかね？ いや、色弱の僕にはとてもそこまで複雑な色の変化を読み取ることは出来ないので、大人しくコースの断面図のほうで考えたほうが無難なような気もするんですけど。
【コース断面】 ということで、断面図です。グラフの横軸に距離を取って、縦軸に標高を取ってやれば、そのコースの断面図が出来るという公算でありますが、それだけでは斜度が今ひとつ分かりにくいので、傾斜の値もグラフ化してみることにしました。傾斜がマイナスの値になっているところは下り坂を意味しますので、このコースは最初から最後まで、真っ当に下っているよな。…ということを読み取ることが出来ますよね。ちなみにこの傾斜の値は水平距離１０ｍに対し、標高差がどれほどあるのかというのを三角関数などを駆使して算出しているんだと思うんですが、その方法による最大斜度は 16.2°となっておりますな。公式データの 25°とは大きく違っておりますが、最大斜度なんてのは基準にする水平距離を短くすればするほど急になる傾向にあるので、あまり当てにならない数値と言えますからね。でもまあ、16.2°ということはないよな。…という気もするので、間を取って 20.5°ということにしておきましょうか。
で、平均斜度のほうはですね、 1117ｍ進んで 209ｍ下がるということになるので、tan-1 (209/1117) ＝ 10.6°でありますか。ま、これは無難な数値でありましょうな。 で、1117ｍのコースを 3分14秒で滑り終えているので、僕の平均時速は 20.7km/hということになるんですが、いや、これはあまりにも情けない数字ですよね。こういう場合、大切なのは平均ではなくて、最高時速だよね。…という気がしないでもないので、ＧＰＳのトラックログから時速をグラフ化してみたところ、MAX 33km/h という結果が出て、ま、この斜面ではこんなものですかねぇ。。。
で、斜度の変化をもう少し詳しく分析してみると、まず最初の “パノラマコース” の部分は、スタートしていきなり 15度くらいまで落ち込んで、その後は 10〜14度くらいで経緯して、真ん中あたりで最大斜度になった後でかなり緩くなって、かと思ったらまた急になって、何とも落ち着かない動きを見せております。 で、 “ドリームコース” に入ると、10度前後の緩やかな斜面がしばらく続いて、部分的に 14度くらいまでは急になる部分もあるんですが、終盤はほとんど 10度以下となっておりますので、放っておいても勝手に速度が低下して、そのうちに自然停止しちゃうという、何とも安全な作りになっているのでありました。 えーと、このコースはですね、以上です。
【総合評価】 わざわざ分析するほどのコースでもなかったな。…と、思わずにはいられません。
