（　※　このページで使用している図やグラフは Germin社 “Geko301” のデータを元に “カシミール” で作成したものです。　）

【さばレポ】　<簡略版> 伊那スキーリゾート＆駒ヶ根高原♪（'06）

【コース平面】　僕たちはこのシンプルな平面図から多くのものを学び取らなければならないんですが、まず最初にですね、このゲレンデのすぐ上はかなり急峻な山になっているのだな。…ということが分かりますよね。もっと広い範囲の地図で調べてみると、このスキー場が標高 1774ｍの池山という山の麓に位置しているということが分かるんですが、いや、もしかしたら中央アルプスの木曽駒ケ岳の山麓なのか？…と思って調べてみたら、ぜんぜん違うただのチンケな山だったので、ちょっとがっかりしたんですけど。　ま、それをずーっと辿っていくと、標高 2864ｍの空木岳につながることになるので、中央アルプスの前山的な存在であるには違いないんですけどね。ただ、空木岳というのはかなり地味であるので、それほど嬉しいこともないですなぁ。

　で、一方、スキー場の下に目を向けるとですね、旧竹村家住宅というのはありますよね。わざわざ地図に掲載されているくらいなので、かなり由緒のある家柄ではないかという気がするんですが、ちょっと調べてみたところ、竹村家というのはどうやら江戸時代からの名主のようでありますが、そういえば、うちの会社の竹村クンの本籍は駒ヶ根だと言っておりましたな。もしかしたら、名主の家柄の子孫なんですかね？　とてもそのようには見えないんですが、代を重ねるうちに次第に質が低下していくということはありますからなぁ。…って、それはあくまでも一般論であって、うちの会社の竹村クンがどうこうということはないんですが、続いてはＧＰＳのトラックログでありますか。　前回からこの平面図では、25度以上の急斜面が “赤” 、20度前後の中斜面が “黄” 、10度以下の緩斜面が “青” になる。…という取り決めがなされたんですが、これを見ると全体的に赤色と黄色が目立つ軌跡となっておりまして、さすがは遠くから見てもけっこう急に見える斜面だけのことはありますなぁ。

【コース断面】　公式発表によると、このコースの最大斜度は 32°ということになっております。さすがは遠くから見てもけっこう急に見える斜面だけのことはあるし、実際に滑ってみても、かなり急に感じられただけのことはあるんですが、32度もの急斜面を一度もコケずに滑って降りてくることが出来るとは、僕もすっかり上級者になったものですなぁ。　…と自画自賛しながらＧＰＳのトラックログから傾斜の値をグラフ化してみて、僕は愕然としてしまいました。 MAX 20.8°にしかならんやん！　いくら最大値は測り方によって数値が変わるとはいえ、あまりに誤差が大きすぎますよね。ま、確かに 32度まではなかったような気がするんですが、少なくとも 25度は越えていると確信しておりましたので、この結果にはちょっとがっかりしました。　ちなみに平均斜度は 13.0°ということで、ま、これは無難な数値かと思いますけど。ベース付近のほぼ平坦になった部分まで計測しておりますので、距離が 633ｍとちょっぴり長めになった分、平均斜度のほうは緩くなってますからね。

　で、斜度の変化を順に追っていくと、大きく見て、急斜面→中斜面→緩斜面→急斜面→緩斜面という流れにあることが分かります。　スタート直後は、データ上では 20度そこそこという数値なんですが、ショートスキーによる直滑降は無理やな。…と思わずにはいられない、ちょっとビビるくらいの急斜面でありまして、ま、さほどコースは荒れていないので、何とかコケずにクリアは出来るんですけどね。　で、中盤は傾き具合が緩やかになるので、ほっと一息つけるわけですが、ここで気を緩めるわけにはいきません。最後の部分は、ちょっと急な中斜面…といった感じに地面が傾いているんですが、ここがですね、中級者にはちょうど手頃なんですよね。ショートスキーによる直滑降で、やや暴走気味に飛ばすことが出来るんですが、最後にガクンと斜度がなくなってブレーキが掛かるので、オーバースピードによる制御不能で、大コケしたりする心配はまずありません。いやあ…、このスキー場は正直なところ期待度ゼロだったんですが、あ、この先を書くと “総合評価” の欄に書くことがなくなってしまうので、とりあえずこのコースに関しては、以上です。

【総合評価】　距離は極めて短小なれど、緩急の変化のあるなかなか楽しいコースなのでありました。そろそろ初級者レベルから脱しつつある塩サバ２号ジュニア１号は、出だしの急斜面でやや難儀しておりましたが、何とかコケずに完走しておりまして、もはや中級者と呼んでも誰からも文句は出ないかも知れません。　で、直滑降・命！ （←ただし緩斜面限定） の僕としても、大変お気に入りのコースでありまして、ストレスが溜まったら、また行ってみようかな？…という気がしないでもありません。